Satellite Imagery 衛星画像
国際航業では、航空写真以外にも各種衛星画像を活用したリモートセンシング技術の向上に積極的に取り組んできました。今日では、人工衛星画像を用いた空間計測技術は、空間情報を取得する当社のコアテクノロジーの一つとなっています。
近年打ち上げられる衛星は、高解像度化が進み、米国のWorldView-3衛星をはじめとする30cm級の超高解像度衛星や、雲や夜間でも観測できるSAR衛星が日本を始め世界各国で打ち上げられています。
また、コンステレーションと言われている複数衛星を運用している企業も出現し、米国PLANET社のように常時130機以上で一日一回以上地球のあらゆる箇所を観測しています。今後も小型衛星群によるコンステレーション運用が多数計画されており、衛星画像の利用機会拡大が期待されます。
当社では、リモートセンシング技術による空間計測サービスとともに、これらの衛星画像データの販売代理も行っております。
位置情報計測(ジオ・サーベイ)
位置情報計測には、国土の基準となる基準点を設置する測量、道路等の建設のための路線測量、道路と私有地の境界位置を測量する境界測量など様々な測量があります。
当社ではこれらの測量技術や関連する調査技術を"Geo Survey(ジオ・サーベイ)"と呼び、取得された座標や標高は、位置を表す恒久的な基準となるため、「位置情報基盤」と位置づけています。
当社は、目的に応じた精度を持った位置情報基盤を合理的に整備するため、最新の技術手法を開発し、さまざまなケースに対応しています。
走行車両による空間データの取得 (MMS:Mobile Measurement System)
MMS(Mobile Measurement System)は、車両に以下の機器を搭載した最新鋭の移動体計測システムです。
① GPS(全地球測位システム)
② IMU(慣性姿勢計測装置)
③ DMI(距離計測器)
④ デジタルカメラ
⑤ レーザースキャナ
⑥ 全方位カメラ
走行しながら街並みをまるごとスキャンし、多様な空間情報を一括取得することができます。取得するデータの種類は、以下のとおりです。
・位置(軌跡)データ
・ステレオ画像データ
・三次元レーザーデータ
・全方位画像データ(360°視点のシームレス画像)
UAV(ドローン)測量
当社は、UAV(ドローン)※を用いた測量にも積極的に取り組んでいます。
航空機に比べて低空を飛行できるUAVは、地形を高精度に計測することができる有効な手段です。また人が立ち入れないところにもアプローチできるため、例えば土砂崩れの現場や橋梁の下部といった目視困難な箇所の調査でも活躍します。
当社は航空測量の技術・ノウハウを応用し、安全を確保しながらUAVを用いた測量に取り組んでいます。
※UAV(Unmanned Aerial Vehicle):無人航空機
航空レーザ計測
航空レーザ測量とは、航空機搭載型レーザスキャナーを用いた3次元の測量技術です。
レーザスキャン計測とは、航空機から地上に向けてレーザ光を放射状に照射し、地上から反射されるレーザの時間差で地形を計測する技術です。航空機には、GPS、IMU(ジャイロ)を搭載。航空機の正確な位置情報を常に把握し、距離データと解析することにより1パルスごとの地表のX、Y、Zが直接計測できます。
当社は、この最新の3次元計測技術により、お客様に施設管理や防災対策・環境保全などの基礎資料として活用していただいています。
航空写真計測
国際航業の創業の原点は航空写真測量からでした。
以来60年余りにわたり、航空機搭載カメラにより国土の地形を空間情報として提供しています。当初はフィルム式のモノクロ写真であったものからカラー写真へと変化し、紙媒体による空間情報であったものが、近年ではデジタルカメラによる高精細航空写真による空間データの提供へと発展しています。
当社では、この最先端技術により高品質の空間データを地理情報標準に準拠した製品仕様書に基づき、フルデジタルの生産システムにより迅速にお客様に提供することが可能です。
衛星観測
当社は、人工衛星画像の利用がスタートした1970年代から、リモートセンシング技術の向上に積極的に取り組んできました。
今日、人工衛星画像を用いた空間計測技術は、空間情報を取得する国際航業のコアテクノロジーの一つです。衛星画像を用いた空間データ取得手法は、もう一つのコアテクノロジーである航空測量技術とともに、生産ラインとして確立しています。
当社は、人工衛星画像を用いた空間計測技術により一層磨きをかけ、より現実空間の再現性の高い空間データプロダクトを提供していきます。
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