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MIRAIT ONE GROUP

時空間的に連続したモニタリングサービスによるインフラ点検技術

  • 行政機関向け
  • 法人企業向け

-当社の取り組みが評価され、「令和4年度インフラDX大賞【国土交通大臣賞】」を受賞しました-

GNSS・IoTセンサ・衛星SARを統合した当社保有のマルチ・モニタリング技術を活用し、「時空間的に連続したモニタリングサービス」を提供することで、インフラ点検の省力化・効率化に貢献します。

インフラDX国土交通大臣賞を受賞

受賞内容

受賞名令和4年度インフラDX大賞【国土交通大臣賞】 (i-Construction推進コンソーシアム会員の取組部門)
受賞者国際航業株式会社
取組名GNSS・IoTセンサ・衛星SARの統合によるインフラ点検の省力化・効率化の取組み

インフラDX大賞とは

インフラDX大賞は、国土交通省が、建設現場の生産性向上に関するベストプラクティスの横展開に向けて平成29年度より実施してきた「i-Construction大賞」を、令和4年度から「インフラDX大賞」と改称し、インフラ分野において、データとデジタル技術を活用して建設生産プロセスの高度化、効率化、国民サービスの向上等の改革につながる優れた実績をあげた取組に対して表彰するものです。

受賞ポイント

  • 1. GNSS、衛星SAR、IoTセンサを統合することで、「時空間的に連続な」変位計測が可能。衛星SARは現地にセンサ設置不要で測定できることから、モニタリングのトータルコストを低減。GNSS+IoT統合のリアルタイム自動計測は100以上、GNSS+IoT+SARを用いた計測は21の現場で試行導入。
  • 2. リアルタイム自動計測システムは、マウス操作だけで分析が可能で利便性が高く、現場・管理事務所・リモートワークなど場所を問わず、リアルタイムにインフラの安全性を判断できる。より便利に理解しやすく、省人化・効率化を実現。
  • 3. 切土のり面、盛土のり面などのインフラ監視や、災害現場(地すべり、深層崩壊)、大規模盛土や産廃処分場などの変動監視、広域地盤沈下計測など、さまざまなインフラの変位モニタリングにも適用可能。

インフラDX大賞 表彰状

インフラ点検の省力化・効率化

時空間的に連続したモニタリング

  • 1. GNSSやIoTセンサをクラウド上で統合、24時間監視のもと、計測結果を直感的に表示・分析できるリアルタイム自動計測システムを開発しました。
  • 2. GNSS、IoTセンサ、衛星SARの統合による、面的かつ連続的に変位把握する取組み「時空間的に連続したモニタリング」を開始しました。
  • 3. ダム堤体や貯水池地すべり等でGNSS・IoTセンサ・衛星SARの統合事例があり、これら技術は、技術基準・マニュアル化が進められています。

マルチ・モニタリングサービスの特徴

クラウド型自動計測システム

クラウド型自動計測システム「shamen-net」では、24時間365日稼働の監視センターで、GNSSやIoTセンサによる計測データをリアルタイムで監視・提供します。

クラウド型自動計測システム「shamen-net」

衛星干渉SAR解析システム

監視対象に応じた衛星SARデータにより干渉SAR解析を行うことで、特定構造物や地変面の面的な変位量や変状箇所を把握することができます。

衛星干渉SAR解析システム

WEB配信イメージ

複数現場の一括管理画面

  • 複数現場を管理している場合、各現場の安定性の状態が一覧で確認できます。
  • 位置図の各現場をクリックすると各現場のトップページに遷移します。
  • 位置図の各現場にカーソルを合わせると、基準値を超過したセンサの計測値が表示されます。

個別現場のトップ画面

  • GNSSとIoTセンサの安定性の状態が信号表示・一覧表で確認できます。
  • カメラがある場合には現地の状況が一目で把握できます。
  • 断面線をクリックすると各断面図のベクトル図に遷移します。

各種センサの時系列グラフ

  • GNSSとIoTセンサの計測結果が時系列グラフ上に一括表示されます。
  • 日付入力により、任意期間の変動量が把握できます。
  • カーソルを合わせると計測値が確認できます。また、グラフのズーム機能も有しています。

WEB配信イメージ:複数センサに対応した時系列グラフの表示

各種センサのベクトル図

  • GNSSとIoTセンサの計測結果が断面図上に一括表示されます。
  • 日付入力により、任意期間の変動量が把握できます。
  • 各センサをクリックすると時系列計測グラフに遷移します。

衛星干渉SAR解析結果の表示

  • 衛星干渉SAR解析による面的な変位状況を表示できます。
  • 複数期間の解析結果を表示することが可能です。

マルチ・モニタリングの将来像

  • 地球上のありとあらゆる地盤や構造物等を時間や空間の切れ目なくモニタリングすることを目指します。
  • 今後老朽化が懸念される既存の社会インフラの健全性を常時把握し、異常な兆候をいち早く捉えます。
  • 今後も頻発・激甚化することを想定される自然災害への適用を推進し、人的災害ゼロを目指します。
  • 航空レーザ・カメラ画像を用いた変位データも統合し、更に「時空間的に連続したモニタリング」を追求することで、インフラ点検の省力化・効率化に貢献します。