航空写真計測
国際航業の創業の原点は航空写真測量からでした。 以来60年余りにわたり、航空機搭載カメラにより国土の地形を空間情報として提供しています。当初はフィルム式のモノクロ写真であったものからカラー写真へと変化し、紙媒体による空間情報であったものが、近年ではデジタルカメラによる高精細航空写真による空間データの提供へと発展しています。 当社では、この最先端技術により高品質の空間データを地理情報標準に準拠した製品仕様書に基づき、フルデジタルの生産システムにより迅速にお客様に提供することが可能です。
航空レーザ計測
航空レーザ測量とは、航空機搭載型レーザスキャナーを用いた3次元の測量技術です。 レーザスキャン計測とは、航空機から地上に向けてレーザ光を放射状に照射し、地上から反射されるレーザの時間差で地形を計測する技術です。航空機には、GPS、IMU(ジャイロ)を搭載。航空機の正確な位置情報を常に把握し、距離データと解析することにより1パルスごとの地表のX、Y、Zが直接計測できます。 当社は、この最新の3次元計測技術により、お客様に施設管理や防災対策・環境保全などの基礎資料として活用していただいています。
UAV(ドローン)測量
当社は、UAV(ドローン)※を用いた測量にも積極的に取り組んでいます。 航空機に比べて低空を飛行できるUAVは、地形を高精度に計測することができる有効な手段です。また人が立ち入れないところにもアプローチできるため、例えば土砂崩れの現場や橋梁の下部といった目視困難な箇所の調査でも活躍します。 当社は航空測量の技術・ノウハウを応用し、安全を確保しながらUAVを用いた測量に取り組んでいます。 ※UAV(Unmanned Aerial Vehicle):無人航空機
走行車両による空間データの取得 (MMS:Mobile Measurement System)
MMS(Mobile Measurement System)は、車両に以下の機器を搭載した最新鋭の移動体計測システムです。 ① GPS(全地球測位システム) ② IMU(慣性姿勢計測装置) ③ DMI(距離計測器) ④ デジタルカメラ ⑤ レーザースキャナ ⑥ 全方位カメラ 走行しながら街並みをまるごとスキャンし、多様な空間情報を一括取得することができます。取得するデータの種類は、以下のとおりです。 ・位置(軌跡)データ ・ステレオ画像データ ・三次元レーザーデータ ・全方位画像データ(360°視点のシームレス画像)
走行車両による路面データ等の取得
我が国の社会資本は、造る(建設)時代から、質を上げながら使う(維持・管理)時代へと移っています。私達の生活に不可欠な道路、その道路が生み出す公共空間も含め、サービス水準を向上させながら維持管理に必要なライフサイクルコストを最小化することが求められています。 当社は、道路のアセットマネジメントに必要な情報を効率的かつ効果的に取得する移動体計測車両(Roadman:ロードマン)を所有しています。取得した路面や沿道の画像、レーザーデータから、ニーズに応じたアセットマネジメント情報を提供します。
位置情報計測(ジオ・サーベイ)
位置情報計測には、国土の基準となる基準点を設置する測量、道路等の建設のための路線測量、道路と私有地の境界位置を測量する境界測量など様々な測量があります。 当社ではこれらの測量技術や関連する調査技術を"Geo Survey(ジオ・サーベイ)"と呼び、取得された座標や標高は、位置を表す恒久的な基準となるため、「位置情報基盤」と位置づけています。 当社は、目的に応じた精度を持った位置情報基盤を合理的に整備するため、最新の技術手法を開発し、さまざまなケースに対応しています。
高精度GPS/GNSSによる計測情報提供サービス
GPS/GNSS自動計測システムを用いて地盤や構造物の変位をリアルタイムに3次元・mm単位で計測し、専任技術者が計測変位を24時間365日監視する維持管理支援サービスです。 計測データ等の有益な防災情報はインターネットを用いて、月額定額料金で提供します。
地質調査
一見同じように見える地面も、内部はさまざまな岩石からできています。構造物を支える地盤などの状況を把握するために地質調査は不可欠です。 当社では、空中写真判読やLPデータの解析結果など最新の地形解析技術を活用し、効率的・効果的な地質調査を実施しています。
水中地形計測
水中の地形情報は、普段は人が直接見ることのできない情報ですが、人々の暮らしの中で防災・環境といった観点からは、重要な基盤情報です。 当社では、ナローマルチビーム測深システムを初めとする音響ビームを用いた水中計測技術により、海岸等の沿岸域をはじめ、港湾・漁港、ダム・河川といったフィールドにおいて正確な地形情報を提供します。
リモコンボート測深
水深が非常に浅い岩礁帯や藻場、潮間帯や河川の早瀬など、測量船が航行できないエリアの地形情報は、地形変化解析や津波・高潮シミュレーション、氾濫解析等の精度を左右する重要な情報です。 当社では調査用リモコンボートをコデン社と共同開発し、今まで計測できなかった浅所での実測データを提供します。
海底面状況調査
海底には様々な魚礁や海底ケーブル等が人工物が設置されている海域があります。 当社では、サイドスキャンソナーシステムを用いて海底を調査し、岩礁帯や海底に設置されている人工物の位置や形状等の海底面状況を提供します。
音波探査
音波探査は、石油資源探査開発調査をするために発展した技術です。 探査原理は、低い周波数の音を海底面に向かって発射し、その海底面下の地層を伝わって戻ってくる音の反射速度ならびに反射強度から海底地層を読み取ります。 現在では海底地質(活断層)・資源調査などに活用する他に、港湾構造物の基部の地盤(土質)状況や、堆積物の移動量を三次元的に求めるためにも利用されています。 また、海洋基本法の施行により日本近海での国産資源確保の機運が高まっており、再び注目されつつある探査技術です。
海洋レーダーによる流れ、波浪観測
海洋レーダは短波帯や超短波帯の電波を利用し、広範囲の海象(流れ、波浪)を、陸上から連続してリアルタイムに実測することができます。 当社は、長年培ってきた海洋レーダによる計測・解析技術により、調査の提案から、観測機器の設置、流況・波浪データ解析、解析結果の分析・加工までを行うことができます。また海洋レーダ観測データのインターネット配信システムや流れデータを利用した海上浮遊ゴミ分布予測システムを構築した多くの実績があり、これまで蓄積した技術をもとに、お客様のニーズに応じたシステムを提案・構築します。
水中構造物劣化診断
これまで潜水士による目視観察が主であった水中部の構造物劣化診断調査に、水中ドローン(ROV)を採用し、搭載カメラで撮影して水中構造物の状態を診断します。 当社では、取得した水中画像より三次元点群データを構築し、画像とリンクさせることによって現況を正しく記録し、精度の高い劣化診断を行います。
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