2025/01/17
導入実績
分野 | 森林 |
---|---|
プロジェクト名 | モーリシャス国統合的沿岸域生態系管理システム構築プロジェクト |
期間 | 2022年5月~ 2027年8月 |
実施スキーム | 技術協力プロジェクト(JICA) |
モーリシャスは人口 126 万人、国土面積 2,040 km2のインド洋西南部、マダガスカル島の東に位置する島しょ国です。サンゴ礁、海草藻場やマングローブ林等の豊かで多様な生態系は、観光業や水産業等の主要産業の基盤として島民の生活の支えとなっています。しかしながら、これら沿岸域生態系は現在、気候変動、沿岸開発、土砂流出、外来種侵入などの問題に脅かされています。
本プロジェクトは、より健全で強靭な沿岸域生態系の実現に向けた保全・再生のための能力向上を目指し、ブルーエコノミー・海洋資源・漁業・海運省を主要なカウンターパートとして、政府機関、大学、地域住民、NGO など様々なステークホルダーと連携して実施しています。
例えば、2023年から、気候変動による海面上昇、サイクロンの影響を受ける地域で地元の漁業者と連携して、マングローブの植林を行っています。また、マングローブの減少が顕在化しているラムサール登録湿地で、森林減少の原因の科学的解明とマングローブの再生に向けた取り組みを行っています。モーリシャスにはこれまでオオバヒルギ(Rhizophora mucronata)とオヒルギ(Bruguiera gymnorhiza)の 2 種類のマングローブしかないと言われていましたが、本プロジェクトで第3の種、サキシマスオウノキ(Heritiera littoralis)を新たに発見しました。現在、政府機関や大学と連携して、サキシマスオウノキをモーリシャスのマングローブリストに追加する手続きを行っています。
(写真上:Vieux Grand Portのマングローブ。背後に見えるのは標高440mのライオンマウンテン)
このページをシェア