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工場や倉庫では、仕掛品、台車、設備、作業者など、多くの対象が日々移動します。Quuppaを導入することで対象の現在地は確認できますが、位置だけが分かっても、台車に何が載っているか、作業者や周辺環境がどのような状態かまでは判断できません。
製造現場では「どこにあるか」に加えて、「そこに何があり、どのような状態か」を同時に把握することが求められています。
国際航業のPattPlusは、Quuppaから取得した位置情報を地図上で可視化し、対象物の属性やエリア情報と組み合わせて管理するシステムです。今回の機能拡充では、現場から寄せられた管理上の課題を踏まえ、位置情報を業務判断へつなげる2つの機能を追加しました。

従来のPattPlusでは、1つの位置タグに1つの管理対象を紐づけることを基本としていました。今回の機能拡充では、台車やパレットなどを「グループ」として登録し、そのグループに複数の仕掛品明細を紐づけられるようにしました。

例えば、外観が似ていても仕様の異なる部品を同じ台車に積載し、工程間を移動する工場を想定します。台車単位で複数の仕掛品を紐づけておくことで、管理者は仕掛品番号などから対象の台車を検索し、その現在地と積載内容をまとめて確認できます。積載や荷下ろしに合わせて紐づけ情報を更新することで、現場の実態に沿った管理が可能です。
具体的な利用の流れは、以下のとおりです。
【利用開始前の準備】
仕掛品データを登録
管理対象となる仕掛品情報を、明細一覧画面からCSVで一括登録します。
【運用時の手順】
① 台車とタグを紐づける
台車やパレットをグループとして登録し、そのグループにQuuppaタグを紐づけます。
② 仕掛品を台車に紐づける
明細紐づけ・解除画面で、対象となる仕掛品を選択し、台車のグループへ紐づけます。QRコードやバーコードを使って、複数の仕掛品を連続して読み取ることもできます。

③ 位置と積載内容を確認する
仕掛品情報から紐づく台車を検索し、マップ画面で台車の現在地と、積載している仕掛品の一覧を確認します。
④ 荷下ろし時に紐づけを解除する
台車から降ろした仕掛品をグループから解除し、現在の積載状態に合わせて管理情報を更新します。
※この方法は、複数の仕掛品が同じ台車やパレットと一体で移動する運用に適しています。仕掛品が個別に移動する場合は、個別にタグを取り付けるか、移動に合わせて紐づけ情報を更新する必要があります。

2つ目の機能拡充では、バイタルセンサーや温湿度センサーから取得した情報をPattPlusへ取り込み、位置情報と組み合わせて表示します。作業者を対象とする「体調モニター」と、工場内の場所を対象とする「施設モニター」を分けることで、確認目的に応じた画面を提供します。
結果、作業者の状態と施設環境を、位置・しきい値・履歴と組み合わせて確認することができます。
※機能は医療上の診断を行うものではありません。設定したしきい値を超えたセンサー情報を知らせ、作業者への声掛けや現場確認などの判断を支援する機能です。

想定利用イメージ:工場内を見渡し、作業者と暑熱環境の状態を把握する
作業者の状態把握
夏場の工場では、同じ建屋内でも、担当工程や作業場所によって暑熱環境が異なります。従業員が装着するセンサーと位置タグを紐づけることで、PattPlus上で「誰が、どこにいるか」と直近のセンサー値をあわせて確認できます。
センサー値があらかじめ設定した範囲を超えた場合は、表示色を変えるとともに、指定した方法で管理者へ通知します。管理者は、正常な場所と注意が必要な場所を見比べ、対象者の位置を確認したうえで、現場責任者への連絡や声掛け、休憩状況の確認など、組織で定めた対応につなげられます。

施設環境の状態把握
熱を発する設備の周辺、空調が届きにくい場所、外気の影響を受けやすい搬入口付近など、工場内には温度や湿度が変化しやすい場所があります。こうした場所へ温湿度センサーを設置し、PattPlus上でセンサーの位置と測定値を確認します。
各センサーの状態を色分けして表示することで、工場全体を俯瞰しながら、正常な場所と優先して確認すべき場所を把握できます。これにより、管理者は現場確認の優先順位を判断し、換気や送風、作業時間の調整などの対応を検討しやすくなります。履歴グラフを使えば、温度・湿度が上昇しやすい時間帯や、特定の場所で高い状態が続く傾向も確認できます。
製造現場で位置情報を活用するためには、単に人やモノの現在地を表示するだけでなく、「そこに何があるのか」「どのような状態なのか」を業務情報と結びつける必要があります。
今回の機能拡充では、1つのQuuppaタグに複数の仕掛品情報を紐づける機能と、位置情報に作業者や施設環境のセンサー情報を組み合わせる機能をPattPlusへ追加しました。これにより、対象物の探索だけでなく、積載内容の確認や、注意が必要な場所・作業者の把握まで、現場の判断に必要な情報をPattPlus上へ集約できます。
一方で、適切なタグの取り付け方、仕掛品情報を更新するタイミング、センサーのしきい値、通知後の対応手順などは、現場の設備や業務の流れに合わせて設計する必要があります。
QuuppaとPattPlusによる現場管理
Quuppaは、タグを取り付けた人やモノの位置を取得するための測位基盤です。PattPlusは、Quuppaから取得した位置情報に、対象物の属性、仕掛品情報、センサー値、エリア、履歴などを組み合わせ、現場で確認・管理するためのシステムです。
両者を組み合わせることで、「どこにあるか」を把握する位置管理から、その場所にあるモノや人の状態を含めた現場管理へ、活用範囲を広げられます。
国際航業では、対象となる現場や測位範囲、管理したい人・モノ、確認したい情報を整理したうえで、機器構成、PattPlusの画面、センサー連携、運用方法を検討します。
QuuppaやPattPlusを自社の現場でどのように活用できるか、導入前の検証を含めてご相談いただけます。
「Quuppa」は、屋内外を問わずリアルタイムで高度な位置情報を計測・配信する測位システムプラットフォームであり、アンテナの役割を果たす「ロケーター(受信機)」と、人や物に装着する「タグ(発信機)」を提供します。
「Quuppa」の導入メリットとしては、利用者が環境や用途(スポーツ、工場、商業施設など)に合わせて様々な形状のタグをカスタム製作が可能であるところが挙げられます。国際航業はQuuppaのプレミアムパートナーとして、導入支援から位置情報の最適な活用方法のコンサルティングまでトータルサポートいたします。
「Quuppa」および位置測位ソリューションの詳細については、以下の国際航業ウェブサイトでご確認いただけます。
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