2026/10/09
コラム
目的地を検索したり経路を調べたりと、現代人にとってGoogleマップは欠かせないサービスです。
このGoogleマップを企業のWebサイトやアプリに表示して、自由にカスタマイズ利用できるようにする仕組みが「Google Maps Platform」です。
前回の記事(#1)では、Google Maps Platformの概要と主要な4つの機能カテゴリ(Maps / Routes / Places / Environment)をご紹介しました。
今回は、Google Maps Platformの公式が提供するデモについて、その仕組みや、簡単なHTML作成で地図を埋め込む流れをご紹介します。
Google Maps Platformを利用する際、必ず登場するのが「APIキー」と「マップデモキー(Maps Demo Key)」です。本番運用とテスト時でそれぞれ役割が異なります。
■本番用の「APIキー」
■お試し用の「マップデモキー(Maps Demo Key)」
⚠️ 「マップデモキー(Maps Demo Key)」利用時の注意点
・本番環境(商用サイト等)での使用は厳禁
あくまで開発中の動作テスト・学習用のキーです。実際のWebサイトやアプリで公開する際は、必ず本番用のAPIキー(有償キー)へ差し替えてください。
・1日あたりの利用上限あり
1日の利用上限に達すると翌日まで一時停止します(勝手に料金が発生することはありません)。
なお、上限値は変更されることがあります。
・利用できる機能の限定
一部の基本的なデモ機能に利用が限定されており、すべてのGoogle Maps Platform機能が使えるわけではありません。
マップデモキー(Maps Demo Key)を使用し、Mapsカテゴリの代表格である「Dynamic Maps API(Webサイト上に動的なGoogleマップを埋め込めるAPI)」を使って、実際にPC上で地図を表示させてみました。
特別な開発ソフトは不要で、PC標準の「メモ帳」と「ブラウザ」だけで簡単に試すことができます。
1.以下の公式ページにアクセスします。
https://developers.google.com/maps/demo-key
2.ページ内の 「デモキーを取得(Get a Demo Key)」 ボタンをクリックし、Googleアカウントでログインします。

3.画面に表示される文字列(例: AIzaSy…)をコピーして手元に控えます。
今回は、Windows標準のメモ帳を使用します。
1.メモ帳を開き、以下のコードをそのままコピー&ペーストします。
<!DOCTYPE html>
<html>
<head>
<title>Google Maps テスト表示</title>
<style>
#map {
height: 400px;
width: 50%;
}
</style>
</head>
<body>
<h3>【テスト】Google Maps 表示成功!</h3>
<div id="map"></div>
<script>
function initMap() {
const tokyo = { lat: 35.681236, lng: 139.767125 };
const map = new google.maps.Map(document.getElementById("map"), {
zoom: 15,
center: tokyo,
});
new google.maps.Marker({
position: tokyo,
map: map,
title: "東京駅",
});
}
</script>
<script src="https://maps.googleapis.com/maps/api/js?key=YOUR_DEMO_KEY&callback=initMap" async defer></script>
</body>
</html>
2.コード一番下の key=YOUR_DEMO_KEY の部分を、①で取得したマップデモキー(Maps Demo Key)に書き換えます。
<script src="https://maps.googleapis.com/maps/api/js?key=YOUR_DEMO_KEY&callback=initMap" async defer></script>
3.ファイル名を「map-test.html」などの任意の名前にし、デスクトップ等に保存します。
(※保存時の「ファイルの種類」は「すべてのファイル(*.*)」を選択)
保存したHTMLをダブルクリックしてブラウザで開きます。東京駅を中心とした動的なGoogleマップが表示されれば成功です。

【地図のサイズ(CSS)】
height: 400px; や width: 50%; の数値変更で大きさを自由に調整できます。
【表示する場所(中心位置)】
const tokyo = { lat: 35.681236, lng: 139.767125 }; の lat(緯度)と lng(経度)を目的地の座標に書き換えることで、場所を変更できます。
【拡大・縮小のズーム倍率】
zoom: 15 の数字を調整します。数字を大きくすると拡大表示に、小さくすると広域表示になります。
【ピン(マーカー)の文字】
title: “東京駅”の文字列を”自社ビル”や”〇〇店”など、案内に合わせた名称に書き換えると、ピンにマウスを乗せた際の表示が変わります。
【APIの呼び出し】
以下のコードで「Dynamic Maps API(Maps JavaScript API)」の呼び出しを行っています。
<script src="https://maps.googleapis.com/maps/api/js?key=YOUR_DEMO_KEY&callback=initMap" async defer></script>
「key=YOUR_DEMO_KEY」を今回はマップデモキー(Maps Demo Key)に置き換えますが、本番ではここを有償キーに差し替えることで、リクエスト数に応じた請求・管理が行われます。
💡 補足:こんなカスタマイズも可能です
今回は基本の表示のみですが、JavaScriptで以下のような機能も実装できます。
・ピンの変更: 自社のロゴやオリジナル画像へ差し替え
(公式ページ:https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/advanced-markers/graphic-markers)
・吹き出し表示: ピンをクリック時に住所や営業時間を表示
(公式ページ:https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/infowindows)
・マップの着色: サイトデザインに合わせたカラー(モノトーン等)へ変更
(公式ページ:https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/examples/style-array)
・複数ピン表示: 全国の店舗・拠点を同時にマッピング
(公式ページ:https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/marker-clustering)
💡 補足:Cloudベースでもマップのカスタマイズが可能
Google Cloudの管理画面でデザインを作成し、「マップID」を発行して呼び出す方式もございます。
この方式を使うと、マップの着色やピンの変更などのCloud管理に対応した各種デザインについて、プログラムコードを直接書き換えることなく、管理画面の操作だけでWebサイトやアプリ上の地図デザインを一括更新できます。
Cloudベースでできるカスタマイズの概要やその方法の詳細は、以下の公式ドキュメントをご参照ください。
https://developers.google.com/maps/documentation/javascript/map-ids/mapid-over
国際航業は、Googleのプレミアムパートナーとして、ライセンスのご提供のみならずGoogle Maps Platformを活用したシステム構築のご提案・サポートも行っております。
今回ご紹介したマップデモキー(Maps Demo Key)の活用方法やカスタマイズの実装手順をはじめ、導入に関する不明点やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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