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エネがえる総合ブログ

[独自レポートVol.53]商用車EVの「TCO比較シミュレーション」取得は89.2%、うち61.6%が「前提条件で結果が変わり戸惑った」

2026/10/21

リサーチ

商用車のEV化とTCO試算に関する実態調査

太陽光・蓄電池の経済効果診断「エネがえる(https://www.enegaeru.com/)」を提供する国際航業は、自社で商用車・社用車(フリート車両)を3台以上保有する企業に所属し、車両の管理・購入検討業務に携わっており、商用車のEV導入を検討している方111名を対象に、商用車のEV化とTCO(Total Cost of Ownership:総保有コスト)試算に関する実態調査を実施しましたので、お知らせします。

※調査結果については、後述する条件を順守することでご利用いただくことができます。

調査サマリー

  • 商用車の管理・購入担当者の89.2%が、ガソリン車とEVのTCOを比較した見積り・シミュレーションを取得
  • 見積り・シミュレーション取得時、「前提条件で結果が変わり戸惑った」担当者は61.6%
  • 前向きな判断に必要な情報、「補助金・税制優遇を適用した後の実質負担額」が56.8%でトップ
本調査のダウンロードはこちら

調査概要

調査名称:商用車のEV化とTCO試算に関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2026年9月8日〜同年9月14日
有効回答:自社で商用車・社用車(フリート車両)を3台以上保有する企業に所属し、車両の管理・購入検討業務に携わっており、商用車のEV導入を検討している方111名

※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。

≪調査結果の利用条件≫
1 情報の出典として「エネがえる運営事務局調べ」を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典として、下記リンクを設置してください。
URL:https://www.enegaeru.com/

車両の管理・購入担当者の80.2%が、商用車のEV化でTCOを踏まえた比較・判断は「できる」と回答

「Q1. お勤め先では、商用車をEV化する際に、TCO(総保有コスト)を踏まえた比較・判断ができると思いますか。」(n=111)と質問したところ、「ある程度できると思う」が70.3%、「あまりできないと思う」が18.9%という回答になりました。

Q1の回答結果

  • 十分にできると思う:9.9%
  • ある程度できると思う:70.3%
  • あまりできないと思う:18.9%
  • 全くできないと思う:0.9%
  • わからない/答えられない:0.0%

比較・判断ができないと思う理由、「何をコストに含めて計算すべきかがわからない」が72.7%でトップ

「Q2. Q1で「あまりできないと思う」「全くできないと思う」と回答した方にお聞きします。TCO(総保有コスト)を踏まえた比較・判断ができないと思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=22)と質問したところ、「何をコストに含めて計算すべきかがわからないから」が72.7%、「電気代・充電設備の費用を見積もれないから」が40.9%、「補助金・税制優遇の対象や金額がわかりにくいから」が36.4%という回答になりました。

Q2の回答結果

  • 何をコストに含めて計算すべきかがわからないから:72.7%
  • 電気代・充電設備の費用を見積もれないから:40.9%
  • 補助金・税制優遇の対象や金額がわかりにくいから:36.4%
  • 自社の走行距離・稼働状況のデータが整理されていないから:31.8%
  • 現在のガソリン車の維持コストを正確に把握できていないから:27.3%
  • 何年で判断すべきか(保有年数の前提)が決められないから:27.3%
  • 販売店から提示される内容だけでは判断材料にならないから:22.7%
  • 算出できる知識を持つ人材が社内にいないから:9.1%
  • 試算しても、その数字が妥当か検証できないから:4.5%
  • 試算に手間と時間がかかりすぎるから:0.0%
  • その他:0.0%
  • わからない/答えられない:0.0%

「電気自動車のデータが無い」「インフラ関連とのバランス」などの声も

「Q3. Q2で「わからない/答えられない」以外を回答した方にお聞きします。Q2で回答した以外に、TCOを踏まえた判断が難しいと感じる点があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=22)と質問したところ、15件の回答を得ることができました。

Q3の回答結果

89.2%が、ガソリン車とEVのTCOを比較した見積り・シミュレーションの取得経験あり

「Q4. お勤め先では、これまでに商用車のEV化を検討する際、ガソリン車とEVのTCO(総保有コスト)を比較した見積り・シミュレーションを取得したことがありますか。」(n=111)と質問したところ、「ある」が89.2%、「ない」が10.8%という回答になりました。

Q4の回答結果

  • ある:89.2%
  • ない:10.8%

見積り・シミュレーションを取得して良かったこと、「社内の説明・稟議の材料として役立った」が65.7%で首位

「Q5. Q4で「ある」と回答した方にお聞きします。その見積り・シミュレーションを取得した際に感じた、「良かったこと」を教えてください。(複数回答)」(n=99)と質問したところ、「社内の説明・稟議の材料として役立った」が65.7%、「補助金・税制優遇を含めた費用感がつかめた」が48.5%、「コストの内訳が可視化され、判断しやすくなった」が31.3%という回答になりました。

Q5の回答結果

  • 社内の説明・稟議の材料として役立った:65.7%
  • 補助金・税制優遇を含めた費用感がつかめた:48.5%
  • コストの内訳が可視化され、判断しやすくなった:31.3%
  • 想定よりEVの維持コストが抑えられることがわかった:22.2%
  • EV化を進めるか見送るかの結論を出せた:4.0%
  • その他:0.0%
  • 特にない/わからない/答えられない:0.0%

見積り・シミュレーションの取得時に気になったこと、「前提条件で結果が変わり戸惑った」が61.6%で最多

「Q6. Q4で「ある」と回答した方にお聞きします。その見積もり・シミュレーションを取得した際に感じた、「気になったこと」を教えてください。(複数回答)」(n=99)と質問したところ、「前提条件で結果が変わり戸惑った」が61.6%、「説明内容が担当者で異なり不安を感じた」が38.4%、「補助金の反映がわかりづらかった」が20.2%という回答になりました。

Q6の回答結果

  • 前提条件で結果が変わり戸惑った:61.6%
  • 説明内容が担当者で異なり不安を感じた:38.4%
  • 補助金の反映がわかりづらかった:20.2%
  • 車種ごとに結果が違い比較しづらい:18.2%
  • 想定より実際のコストが高く驚いた:14.1%
  • その他:0.0%
  • 特にない/わからない/答えられない:0.0%

EV化で重視するポイント、第1位「補助金・税制優遇の活用」(59.5%)、第2位「車両価格」(40.5%)

「Q7. お勤め先が商用車をEV化する際に重視するポイントを教えてください。(上位3つまで回答可)」(n=111)と質問したところ、「補助金・税制優遇の活用」が59.5%、「車両価格」が40.5%、「CO2削減による環境訴求」が34.2%という回答になりました。

Q7の回答結果

  • 補助金・税制優遇の活用:59.5%
  • 車両価格:40.5%
  • CO2削減による環境訴求:34.2%
  • 充電インフラの有無・整備コスト:28.8%
  • 電気代込みの維持コスト:18.0%
  • 走行距離・稼働時間への影響:14.4%
  • ドライバーの運転特性への適応:8.1%
  • その他:0.0%
  • 特にない/わからない/答えられない:0.0%

EV化に踏み切れていない理由、「他社の導入状況を見てから判断したいから」が45.0%でトップ

「Q8. 車両の更新時期がまだ来ていない、検討する時間・人手が足りない、といった事情を除いた場合、現時点でお勤め先がEV化に踏み切れていない理由として当てはまるものを教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「他社の導入状況を見てから判断したいから」が45.0%、「環境対応を急いで求められる事情がないから」が37.8%、「補助金・規制の動向が定まらず、今は判断しづらいから」が32.4%という回答になりました。

Q8の回答結果

  • 他社の導入状況を見てから判断したいから:45.0%
  • 環境対応を急いで求められる事情がないから:37.8%
  • 補助金・規制の動向が定まらず、今は判断しづらいから:32.4%
  • 初期導入コストが高いから:23.4%
  • 本当に得か確信が持てないから:18.0%
  • 充電設備の設置場所・電力容量を確保できないから:18.0%
  • 走行距離・稼働時間が業務に足りるか不安だから:11.7%
  • 数年後の下取り・再販価値が読めないから:10.8%
  • 故障・整備に対応できる工場や体制が確保できるか不安だから:8.1%
  • 現場のドライバーから不安の声があるから:7.2%
  • 経営層の関心が高くないから:1.8%
  • その他:0.0%
  • 特にない:1.8%
  • わからない/答えられない:0.0%

前向きに判断できる情報、「補助金・税制優遇を適用した後の実質負担額」(56.8%)、「維持費・電気代・税金・保険料を含めた総額での比較」(53.2%)が上位

「Q9. お勤め先で商用車のEV化を判断するにあたり、「これが揃えば前向きに判断できる」と思う情報・条件を教えてください。(上位3つまで回答可)」(n=111)と質問したところ、「補助金・税制優遇を適用した後の実質負担額」が56.8%、「車両価格だけでなく、維持費・電気代・税金・保険料を含めた総額での比較」が53.2%、「複数の車種を同一条件で比較した結果」が23.4%という回答になりました。

Q9の回答結果

  • 補助金・税制優遇を適用した後の実質負担額:56.8%
  • 車両価格だけでなく、維持費・電気代・税金・保険料を含めた総額での比較:53.2%
  • 複数の車種を同一条件で比較した結果:23.4%
  • 自社の実際の走行距離・稼働状況を反映した試算結果:18.9%
  • 導入後、何年目でガソリン車とのコストが逆転するかの目安:16.2%
  • 単年ではなく、保有期間全体での累計コスト差額:3.6%
  • その他:0.0%
  • 特にない/わからない/答えられない:0.0%

54.1%の担当者が、今後「メーカーの公式サイト・資料」を利用したい意向

「Q10. お勤め先がEVとガソリン車のTCO(総保有コスト)を比較・検討する際に、今後利用したい、または利用を検討したいと思う手段を教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「メーカーの公式サイト・資料」が54.1%、「TCO比較シミュレーションツール」が47.7%、「社内で独自に試算・比較」が32.4%という回答になりました。

Q10の回答結果

  • メーカーの公式サイト・資料:54.1%
  • TCO比較シミュレーションツール:47.7%
  • 社内で独自に試算・比較:32.4%
  • 販売店への相談・見積り依頼:19.8%
  • 外部コンサルタントへの相談:14.4%
  • 補助金・税制優遇の情報サイト:9.9%
  • その他:0.0%
  • 特にない/わからない/答えられない:0.9%

まとめ

今回は、自社で商用車・社用車(フリート車両)を3台以上保有する企業に所属し、車両の管理・購入検討業務に携わっており、商用車のEV導入を検討している方111名を対象に、商用車のEV化とTCO試算に関する実態調査を実施しました。その結果、約9割(89.2%)がガソリン車とEVのTCOを比較した見積り・シミュレーションを取得している一方、そのうち6割超(61.6%)が「前提条件で結果が変わり戸惑った」と回答したことが明らかになりました。

まず、商用車をEV化する際にTCOを踏まえた比較・判断が「できる」(「十分にできると思う」「ある程度できると思う」の合計)と答えた担当者は、約8割(80.2%)に上りました。ところが「できない」と答えた層にその理由を尋ねると、「何をコストに含めて計算すべきかがわからないから」が72.7%と突出し、算定の土台そのものが定まっていない実情がうかがえます。実際に見積り・シミュレーションを取得した担当者は「社内の説明・稟議の材料として役立った」(65.7%)と手応えを見せつつも、「説明内容が担当者で異なり不安を感じた」(38.4%)という迷いも残しました。EV化で重視するのは「補助金・税制優遇の活用」(59.5%)が最多。それでも踏み切れない理由の首位は「他社の導入状況を見てから判断したいから」(45.0%)で、今後の比較手段には「メーカーの公式サイト・資料」(54.1%)への期待が最も集まっています。

本調査から、商用車のEV化を検討する現場では、TCOを比較した見積り・シミュレーション自体はすでに広く取得されている実態が浮かび上がりました。一方で、前提条件の置き方や説明内容の違いによって試算結果が揺れてしまうことが、最後の意思決定をためらわせる要因となっています。政府は8トン以下の小型商用車について、2030年までに新車販売で電動車20〜30%、2040年までに電動車・脱炭素燃料車100%という目標を掲げており※、車両更新のタイミングごとにEVを検討する機会は今後さらに増えていきます。だからこそ、自社の走行実態や補助金の適用を織り込んで前提条件をそろえ、実質負担額と維持費まで含めた総額を一貫して示せる比較の仕組みが、商用車のEV化判断を前に進める鍵となるでしょう。

※経済産業省|グリーン成長戦略(自動車・蓄電池産業)
https://www.meti.go.jp/policy/energy_environment/global_warming/ggs/05_jidosha.html

本調査のダウンロードはこちら

前提条件をそろえて「補助金適用後の実質負担額」と「維持費まで含めた総額」を示せる、EV・PHV・ガソリン車の5年TCO比較ツール「エネがえるEV TCO」

国際航業株式会社が提供する「エネがえる」シリーズは、太陽光・蓄電池・EV・V2Hの経済効果シミュレーションとして、シリーズ全体で国内700社以上に導入され、年間15万件以上の診断に利用されています(導入・活用実績の一部:環境省、スズキ、東京ガス、ソフトバンク、東京センチュリー、パナソニック、シャープ)。「エネがえるEV TCO」は、このシリーズから自動車ディーラー・自動車関連事業者向けに提供する、EV・PHV・ガソリン車の5年間の総保有コスト(TCO)を同じ前提で比較するツールです。

「エネがえるEV TCO」は、車両価格だけでなく、補助金・充電設備などの初期費用、税金・保険・点検などの固定費、燃料費・電気代・メンテナンス費、5年後の残価まで含めて試算。「月額目安」「5年総額」「費用内訳」「CO₂削減量」を比較できます。

年間走行距離、ガソリン価格、地域、補助金額、残価などを入力し、自社や顧客の利用条件に合わせた試算が可能です。条件を変更して再計算できるため、補助金の有無や燃料価格、残価の変化によってTCOがどう変わるかも確認できます。

計算式は「5年TCO=初期費用+固定費+変動費-残価」。前提条件と費用項目をそろえることで、EV導入の比較検討や顧客提案、社内説明・稟議の根拠として活用できます。

また、国際航業は「電気料金プラン選定システム」(特許第5717113号)および「電気料金情報予測システム」(特許第6103323号)の2件の特許を取得しています。

「エネがえる」公式Webサイト​

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