ジオコーディングとは？知って便利な機能！

GIS（地図情報システム）や地図業界の専門用語であった「ジオコーディング」ですが、昨今ではスマホやカーナビの浸透に伴って、GPS機能を使って自分の現在地＝緯度経度座標値を取得することにより、周辺の店舗を検索したり、目的地までのルート検索を行ったりと実は私たちの日常生活においても広く利用されており、その便利な機能が身近なところで活躍しています。

ジオコーディング（Geocoding）とは、GPS（＝Global Positioning Systemの略称で、全地球測位システムとも訳されます）の機能により、与えられた住所や場所に緯度経度等の座標値を付与することを指し、座標変換するプロセスともいわれます。

これにより、地図上で位置を特定するために使用される住所や地名を、コンピュータが理解できる緯度と経度などの座標情報に変換します。逆に、座標情報を与えることで、その場所の住所を取得する逆ジオコーディングもあります。

ジオコーディングの主な目的は、地理情報システム（GIS）や位置ベースのサービス、地図アプリケーションなどで正確な位置情報を取得し、可視化・利用することです。例えば、地図アプリで目的地を検索したり、物流業界で配送先の住所を座標に変換して最適な経路を計画する際に利用されます。

このプロセスは複雑で、地域ごとに異なる住所表記の仕組みやデータの精度に対応する必要があります。ジオコーディングは、地理情報を正確に管理し、位置情報を利用する多くの分野で欠かせない技術となっています。

ジオコーディングはさまざまな業種や利用シーンで幅広く利用されており、以下に、具体的な業種や利用シーンを紹介します。

配送ルート最適化：ジオコーディングは物流業界で広く利用され、配送先の住所を正確に特定して最適な配送ルートを計画する際に役立ちます。これにより、効率的かつ迅速な物流が実現されます。

物件情報管理：不動産業界では、ジオコーディングが物件の正確な位置情報を提供し、不動産データベースの管理や検索を向上させます。地理的な要素が購入や賃貸の決定に影響を与えるため、位置情報は非常に重要です。

ターゲティング広告：ジオコーディングは広告業界で、特定の地域や場所に基づいてターゲティング広告を配信する際に利用されます。ユーザーの位置情報をもとに、地域に特有のニーズや興味に合った広告を提供することが可能です。

エリア分析：顧客情報をジオコーディングして顧客の分布状況と自店舗の商圏エリアを可視化することにより、マーケティング分析の精度を向上し、効果的なマーケティングを実現します。

位置ベースの検索：ジオコーディングは一般の利用者にも広く浸透しており、ウェブマッピングサービスや地図アプリケーションにおいて、住所や地名を入力することで目的地の位置を検索する機能として利用されます。

地理情報の可視化：ジオコーディングはビジネスインテリジェンスやデータ分析において、データの地理的な傾向やパターンを可視化するために利用されます。営業地域の詳細な分析や競合他社の立地分析に活用されます。

災害対応：緊急時や災害発生時に、ジオコーディングは被災地や避難所の位置を特定し、迅速な救援活動や情報提供に役立ちます。地理情報は災害時の効果的な対応に不可欠です。

これらの例からも分かるように、ジオコーディングは位置情報を正確に扱う必要があるさまざまな業種やシーンで活用され、効率的なビジネスプロセスやサービス提供に寄与しています。

国際航業が提供する「Genavis住所正規化コンバータ」は、オンプレミスな環境でジオコーディングも手軽に実現できるツールです。また、単に位置座標を取得するだけではなく、住所表記/住居表示のゆれを一元的に統一し、データのクレンジングも同時に行うことができるため、より正確で一貫性のある住所情報が得られ、ジオコーディングの精度向上が期待できますので、ジオコーディング精度の向上に向けて、ご検討願えましたら幸甚です。

• 住所正規化コンバータ

 
また、実際に住所正規化コンバータを使用して、様々な住所表記のゆれを吸収してジオコーディングされた位置座標が取得できるのか試していただくオンラインデモもご用意していますので、ご興味がある方は、『百聞は一見に如かず』まずはこちらからお試ししていただけるとありがたく存じます。

オンラインデモ