2025/01/17
導入実績
分野 | 森林 |
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プロジェクト名 | ラオス国効果的なREDD+資金活用に向けた持続的森林管理能力強化プロジェクト (F-REDD 2 Project) |
期間 | 2022年1月~2027年1月 |
実施スキーム | 技術協力プロジェクト(JICA) |
ラオスでは、商品作物の需要増加や違法伐採、鉱山などの産業セクターによる土地開発が、深刻な森林減少の原因となっています。森林減少は、森林が本来もたらす環境や地域社会の豊かさと安定を損なうと共に、国際的課題である地球温暖化にもつながってしまいます。
こうした中、REDD+(途上国での森林減少・劣化による温室効果ガスの排出を緩和することに対して経済的なインセンティブを国際社会が提供する仕組み)が、森林保全と経済社会開発の両立を目指すメカニズムとしてますます注目を浴びています。ラオスもREDD+に積極的に取り組んでいるものの、政府はガバナンス、技術、財政などのキャパシティに課題を抱えてており、日本に技術協力を要請しました。
本事業は、長年かけて培われた日本の協力の蓄積を活かして、ラオスがこれら課題に立ち向かうのを支援するものです。政策、森林モニタリング技術、そして森林ランドスケープの管理手法について、国際基準に見合い、かつ、ラオスのキャパシティに適した形にカスタマイズしたシステムを提案し、根付かせることが目的です。これらを通じてREDD+の成果として、森林炭素パートナーシップ基金からは既に1,600万ドルが支払われ、さらなる資金獲得を試みています。さらに緑の気候基金からも数千万ドルのREDD+成果支払いを目指して協力が続いています。これ以外にも世界銀行、国連食糧農業機関、アメリカ、ドイツといったドナーの資金を連携活用して、JICAによる協力のスケールアップを進めています。
(写真上:空から見たラオス南部に広がる森林。両端に人の手が入った跡が見られる。)
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