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MIRAIT ONE GROUP

センシング分野 Shinji.T

社会の注目が集まる
3D都市モデルの最前線へ!
「はかる」から「利活用」までを
繋ぐ技術者を目指しています。
センシング分野 Shinji.T
センシング分野
Shinji.T
2020/4/1入社

現在の仕事について教えてください

現在の仕事について教えてください

現在私は、地理空間情報技術を活用し、3D都市モデルのデータ整備を担当しています。
具体的には、自治体からお預かりした航空測量成果や基盤地図情報(DM)などの地理情報データをもとに、建物や道路、都市計画決定情報といった様々な情報の3D都市モデルを作成しています。
私たちの仕事は、単にモデルを作成して提供するだけでは終わりません。防災・減災対策、インフラ老朽化対策、都市計画シミュレーションといった具体的な社会課題の解決に役立てるための利活用方法の提案までを一貫して行うのが最大の特徴です。
この「利活用」を推進する上では、社内の様々な専門部署との連携が欠かせません。例えば、作成した3D都市モデルの利活用提案として防災系のグループにデータを提供し、延焼シミュレーションに活用されたり、カーボンニュートラルのグループと省エネ機器の設置シミュレーションに活用されたりと、他部署との連携が非常に多い業務だと感じています。

国際航業に入社を決めた理由は何ですか?

大学時代に測量分野を専攻していたため、その専門知識を活かせる企業を探していました。
国際航業のインターンシップに参加した際、先輩社員の方々と直接お話しする機会が多く、先輩方がご自身の仕事に誇りを持ち、意欲的に働いている姿が非常に印象的でした。「この人たちと一緒にお客様や社会の課題解決に取り組みたい」と強く感じたことが、最大の入社理由です。
実は、入社当初は希望とは異なる配属(インフラマネジメント部門・橋梁設計)にはなりましたが、エルダー制度で担当してくださった先輩社員の方が非常に親身になってくださり、「この人についていきたいな」といった思いがあったので、3年間頑張り続けることができました。上長に「いずれは空間系の部署に移動したい」という希望を伝えていた結果、入社4年目に現在の3D都市モデルに関わる部署へ希望通り異動となりました。

仕事で大変だったことを教えてください

仕事で大変だったことを教えてください

私が担当した技術検証のプロジェクトで、BIMデータを活用して建築物の詳細な3D都市モデル(LOD4)を作成する検証は、特に困難が多かったため、印象に残っています。
この検証はBIMデータの活用とLOD4の作成という点で社内でも先進的なもので、まだ知見が蓄積されていない分野だったため、手探りの状態からスタートすることに正直なところ大きなプレッシャーを感じていました。
最も苦労したのは、その「有用性」を調査・評価するプロセスです。国内でもまだ整備事例が少ない中、新手法の優位性やコスト、作業効率、品質の面で、従来の手法(3次元点群からの作成)と比較してどれだけ優れているのかを定量的に評価し、その基準を定めること自体が非常に難しい挑戦でした。
この検証は私一人の知識では到底解決できず、測量、BIM、GIS(地理情報システム)など、社内の様々な分野のベテラン技術者の方々に何度も相談し、知見を結集しながら解決にあたりました。前例のない検証の推進に、ベテラン技術者との議論を重ねて解決策を導き出すプロセスは非常に大変でしたが、同時に国際航業の技術的な層の厚さとチームワークの強さを実感する貴重な経験となりました。また、以前インフラマネジメント部門にいた経験から、他部署の方々にヒアリングなどもしやすく、社内の人脈を生かして仕事ができたことも、このプロジェクトの成功に繋がりました。この経験から、若いうちから複数部門を経験しておいてよかったと実感しています 。

現在の仕事の面白さや難しさは何ですか?

私が携わっている3D都市モデルは、今まさに社会的な注目が集まっている分野です。
利活用方法や、整備の効率化を図るための新技術の動向を常にキャッチアップし続ける必要があり、そのスピード感に大きなやりがいを感じています。
一方で、常に新しい技術を扱うからこそ「決まった正解」がなく、前例のない課題に直面することも日常です。特に現在、3D都市モデルを作っただけで終わってしまうと、「どのように利活用したらいいのか」と自治体の方が困ってしまうケースがあるため、ユースケース(活用事例)を豊富に提案・提供できるかが、今後の国際航業の強みとなってくると感じています。トライ&エラーを繰り返しながら解決策を模索していくプロセスは、この仕事の難しさであり、同時に挑戦しがいのある部分だと感じています。

今後の目標や夢を教えてください

国際航業の最大の強みは、「はかる」「解析」そして「利活用」までを、ワンストップで手掛けられる総合力にあります。私は現在、その中で主に「利活用」の分野を担当していますが、今後は、現在の専門性をさらに深めると同時に、プロジェクトの入口である「はかる」技術や「解析」の知見も吸収していきたいと考えています。特に「はかる」分野は国際航業の核となる技術ですから、その知見をさらに深め、専門性を高めていくことで、自分の強みとしていきたいです。
将来的な目標は、これら全てのプロセスを俯瞰し、お客様の課題解決の最初から最後までを導ける、プロジェクト全体の管理・運営を担える技術者へと成長することを目指しています。営業支援も含めて、自分で仕事を作っていくイメージでステップアップしていきたいと考えています。

国際航業にどのような学生が向いていると思いますか?

国際航業は、地理空間情報技術を核とした技術のプロフェッショナル集団です。
そのため、日々進化する最先端の技術や知識を、好奇心を持って自ら進んで学ぶ「探究心」を持った方が向いていると思います。
また、私たちの仕事は、技術を「持っている」だけでは完結しません。その技術を駆使して、お客様や社会が抱える課題を「解決」することこそが本質です。そのため、自分が持つ専門知識をお客様やチームのメンバーに分かりやすく伝え、相手のニーズを的確に汲み取って議論を深めていける「コミュニケーション能力」も同じくらい重要になります。
「技術への深い探究心」と、それを「社会の課題解決につなげる対話力」。この両方を楽しみながら伸ばしていける方が、国際航業で大いに活躍できると確信しています。