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【インタビュー】ハッカソン予選チーム!チームKICKHOSTのバリアフリーナビゲーションアプリ|Digital Hack Day 2022 レポート

2022/10/01

製品情報

目次

10月2日のデジタルの日にあわせ、Yahoo! JAPANがハッカソンイベント「Digital Hack Day 2022」を開催しました。総勢数百名のエンジニアやデザイナーがチームを作り、「日本のデジタル化」をテーマにさまざまなテクノロジーを用いてアイデアを実装し、作品を競い合いました。
国際航業はマップボックス・ジャパン様と合同で協賛企業として、参加者にMapbox APIと「PAREA-API」およびテクニカルサポートを提供しました。また、予選特別賞としてMapboxを使った素晴らしい作品へMapbox&国際航業賞を贈呈しました。

今回は、見事Mapbox&国際航業賞を受賞した、チーム「KICKHOST」の皆さんにインタビューを実施し、作品の紹介、Mapboxを使った感想などを伺いました!

話し手:
KICKHOST 栩平さん、野上さん、真崎さん

聞き手:
マップボックス・ジャパン合同会社 山家さん
国際航業株式会社 相澤、本田

・KICKHOST プロフィール
・「バリアフリーコンシェルジュ」開発経緯
・KICKHOST プロフィール
・受賞作品紹介
・公開にあたっての課題
・Mapbox APIを利用した感想
・最後に

KICKHOST プロフィール

Q:チームの皆さんの自己紹介をお願いします。

栩平:KICKHOSTは全部で5人組で、ソフトウェアエンジニアが4名とデザイナーが1名います。今回のDigital Hack dayはソフトウェアエンジニアの栩平、野上、真崎の3名で参加しました。それぞれの今回のハッカソンにおける役割分担は以下の通りです。
・栩平:リーダー、動画編集とプレゼン担当
・野上:副リーダー、Pretiaの実装担当
・真崎:Webサーバーの開発、Mapbox APIの実装担当
栩平:KICKHOSTは今回のハッカソンだけのために作ったチームではありません。13年前から元々アプリやゲームを作るために集まっており、ハッカソンに出場したりしています。毎月ゲームをリリースして、一年間続けてみたりもしました。

左からKICKHOSTの真崎さん、栩平さん、野上さん

「バリアフリーコンシェルジュ」開発経緯

栩平:今回のハッカソンテーマ「日本のデジタル化」は、とても社会性がある内容だと思いました。いつも楽しい・面白く振り切ったものを作る機会が多いので、今回はすごく悩みました。チームで多くのアイディアを出した結果、社会課題を見つけて、提供テクノロジーの組み合わせから考える方法に落ち着きました。

実際に出たアイディアの例

受賞作品紹介

『バリアフリーコンシェルジュは誰もが使い慣れているLINEを活用して、施設までの経路をMapboxを使って案内します。アプリをかざせばARを活用したPretiaで施設のわかりにくい入り口を視覚的に案内します。』

使用技術:Mapbox、AR開発プラットフォーム Pretia、オープンデータ

ハッカソンでのバリアフリーコンシェルジュのプレゼン動画はこちら

真崎:LINEで「バリアフリーコンシェルジュ」を友達に追加し、トーク画面で位置情報を送ると、その位置に近いバリアフリー施設の情報が戻ってきます。この画面に表示される地図画像はMapboxを使いました。「地図を見る」を押すと、地図上に施設のピン一覧が表示されますが、こちらもMapboxを利用しています。

野上:ARがあれば、LINEからARアプリに飛んで、ARナビゲーションが利用できます。説明しなくても使えるものを作ろうと意識しました。

公開にあたっての課題

Q:「バリアフリーコンシェルジュ」は世の中に公開しているのでしょうか?

野上:公開までは至っていません。公開するにはいくつか運用上の課題があり、一つ目が、AR表示を作成する手間の問題です。

栩平:ARナビで矢印を表示させるには、各場所に行ってマッピングという作業をしなければいけません。つまり、ARナビを実装するには日本全国のバリアフリー施設に実際に訪れ、スキャンして、それぞれの位置に矢印を置いていく必要があり、現実的ではありません。

野上:二つ目がオープンデータのメンテナンスです。今回も数年前のcsvデータを取り込んで作成しましたが、実際に現実的なサービスを展開していく上で、データのメンテナンスをするのが難しいです。オープンデータがAPIで公開されていれば、もう少し使いやすくなるかもしれません。

栩平:また、バリアフリー施設は多目的トイレ、エレベーター、スロープなどの情報ですが、オープンデータでは情報がバラバラで苦労しました。「スロープがある」と書いてあるデータもあれば、場所と名前しか書いていないデータもありました。そこにも課題があり、データが綺麗に揃っているだけでも、世の中のエンジニアが触って色々なものを作るきっかけになると思います。

Mapbox APIを利用した感想

Q:Mapboxを使った感想を教えてください。

真崎:経験上色々なAPIを使っていますが、Mapboxはかなり使いやすかったです。特に良かったのが、レスポンスが速いところです。テスト環境であってもAPIの結果の返答が早いので検証しやすかったです。開発するにおいては、なによりもそこが重要だと思います。

野上:結果に対してピン立てて画像にする部分(LINEトーク部分)もリアルタイムで行うので、レスポンスが速いのはとてもありがたいです。ただ、徒歩のナビゲーションがない部分が残念でした。

Q:国際航業の「PAREA-API」は試しましたか?

野上:今回は試しませんでしたが、面白いデータがたくさんありますね。エンジニアとしてはWEBですぐAPIを試せたり、APIドキュメントを見れると使い勝手が良いです。

最後に

Q:今後の豊富をお聞かせください。

栩平:バリアフリーコンシェルジュは現実的な課題が多いので、拡大していくのは難しいですが、KICKHOSTとしては活動し続け、今後のハッカソンにも参加していきます。今回はMapbox&国際航業賞でしたが、次回は本気で最優秀賞も狙いたいです。また、Mapboxはデザイン性に優れているので、ゲームを作る時にもっと利用したいと考えています。

Q:Mapbox&国際航業賞はSONYのワイヤレスイヤホンはどなたが使いますか?

栩平:野上と真崎が受け取りました。愛用しています!

今後も世の中に出続けるKICKHOSTの皆さんの作品が非常に楽しみです。栩平さん、野上さん、真崎さん、貴重なお話ありがとうございました!

※国際航業はMapbox Japanパートナーです。
Mapbox Japanホームページにて公開している記事を一部引用しています。マップボックス・ジャパンの許諾を得ております。

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Mapboxはリアルタイムで更新されるライブロケーションマップを備えたプラットフォームを開発・提供しています。
開発者はこのプラットフォームを利用して様々なロケーションサービスの開発が可能となります。
ノンコードでの地図作成など、開発者目線で扱いやすい数々のソリューションを展開しています。
Mapboxを使えば本来力を入れるべきアプリケーションのデザインや開発に、よりフォーカスすることができます。