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国際協力の実績

国家森林火災情報システム(NFFIS)とNbS-DRR・ Eco-DRRによる災害リスク削減のための能力強化プロジェクト(アルバニア国及びボスニア・ヘルツェゴビナ国 森林)

2025/01/08

導入実績

概要

分野森林
プロジェクト名アルバニア国及びボスニア・ヘルツェゴビナ国国家森林火災情報システム(NFFIS)とNbS-DRR・ Eco-DRRによる災害リスク削減のための能力強化プロジェクト
期間2024年6月~2029年5月
実施スキーム技術協力プロジェクト(JICA)

詳細

本事業は、現在実施中の「西バルカン地域国家森林火災情報システム(NFFIS)とEco-DRRによる災害リスク削減のための能力強化プロジェクト」と同様、EU加盟を目指す西バルカン地域6か国の経済社会改革の支援と同地域内の協力促進を目的として打ち出された「西バルカン協力イニシアティブ」の一環として開始されたものです。

アルバニアは近年、熱波と山火事の影響による大きなリスクに晒されており、気候変動による夏季の気温上昇、乾燥の進行により、森林火災の発生頻度、規模の更なる増大も懸念されています。森林火災が増大すれば、森林の回復が遅れ、土壌の涵養機能低下、土壌の流出による二次的な自然災害の発生を招く可能性があります。

一方、ボスニア・ヘルツェゴビナでは、主な災害として森林火災、洪水、地すべりなどが挙げられていますが、特に2009年から2019年の間は、6年間は非常に乾燥、5年間は異常な洪水が発生するなど、ほぼすべての年が極端な気象となっています。

こうした両国の状況を背景に、特に森林火災の発生は森林資源の減少や生物多様性に影響を及ぼすだけでなく、森林の回復が遅れることにより土壌流出など他の自然災害の発生を招く可能性があることから、被害を最小限に抑えるため、衛星画像を活用した国家森林火災情報システムを導入することとしています。

また、その他の自然災害への対応能力にも課題があるため、生態系を活用した防災・減災の具体的な活動を通じた政府機関の体制および政策の強化も並行して実施する予定です。

(写真上:ボスニア・ヘルツェゴビナ国ヤブラニツァ付近での森林火災後に発生した土砂崩壊地)