2025/01/17
導入実績
分野 | 農業 |
---|---|
プロジェクト名 | ガーナ国稲種子生産向上計画準備調査 |
期間 | 2022年1月~2022年8月 |
実施スキーム | 無償資金協力準備調査(JICA) |
ガーナ国では、人口増加、都市化及び消費習慣の変化を受けてコメの消費量が増え続け、コメはメイズに続く第二の主食となっていますが、国産米の供給不足により輸入米に大きく依存しています。食料安全保障そして貿易収支の観点から、ガーナ政府は持続可能な稲作を通じた高品質な国産米の増産を優先課題としています。
これに対し、本計画では、ガーナ灌漑開発公社が所管する4つの灌漑地区において、種子生産に必要な機材を無償資金協力により整備して、認証種子の生産量の増大と品質の向上を図り、もって同国におけるコメの生産性の向上を通じた農業を含む産業基盤強化に寄与することを目的としています。この計画はまた、第7回アフリカ開発会議において我が国が表明した「産業の多角化」への支援を具体化するものであると同時に、ガーナは「アフリカ稲作振興のための共同体フェーズ 2(CARD2)」の重点国であることから、その実施は外交上意義が高いとされています。
本調査はこの協力の背景や効果を検討して概略設計を行い、計画の実施に向けた留意事項などを提示するものです。ガーナ国食糧農業省等の相手国政府機関などと協議の上、稲種子生産に必要なトラクター、コンバインハーベスト、種子選別機、種子乾燥機等の農業機械の整備状況や必要性を調査し、調達機材の妥当性、構成、数量を検討しました。本計画の実施は、同国における米の生産性向上を通じた農業を含む産業基盤の強化に寄与するものと期待されます。
(写真上:ガーナでの稲種子圃場視察の様子)
このページをシェア