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屋内外位置情報 ブログ

製造工場における位置情報の活用事例~作業員の位置を特定して原価算出!?

2021/09/03

ホワイトペーパー

昨今、省人化・デジタル化・スマートファクトリー・DX等の言葉が飛び交っている中で、生産管理担当の方々から「製造現場の生産効率化を図りたいが、何から始めればいいかわからない。」という声をよく耳にします。その解決策の一つとして、位置情報を活用し製造現場の作業工程を”見える化”することは大変有効な方策だと言えるでしょう。なぜなら、現場で発生している問題を見える化できなければ、何をどう改善するかという施策を打つことができないからです。測量技術に関して長年の実績を誇る当社では、様々な現場において位置測位ソリューションを導入し、お客様の課題の解決をサポートしてきました。今回は実際の導入事例を紹介します。

製造工場での導入事例

ご担当者様からの相談内容は、「自社工場の生産管理業務において位置測位ソリューションを利用することで、製造ラインでの作業員の作業時間を集計し、製造にかかる人的費用を算出できないか」というものです。以前にビーコンで作業員の位置測位を検証をしたものの求める精度が得られず、高精度な位置測位システムQuuppaを取り扱っている当社にたどり着いたとのことでした。

かかえていた課題

課題①課題②
ライン間隔が狭いため、誰がどの製造ラインで作業をしているのかが正確に把握できていない。各製造工程にどれほどの人的費用がかかっているか、作業工数を”見える化”したい。

当社からのご提案により、工場内に高精度な位置測位システムQuuppaを導入していただくことになりました。その結果、ライン間隔が1,2mと非常に狭いエリアにおいても作業員の位置を正確に把握することが可能となりました。また作業工数を”見える化”したいというご要望に応えるべく、当社開発のアプリケーション”生産性向上ツールPattPlus”についても導入いただきました。このアプリケーションを用いて製造ラインごとにエリア分けを行い、各作業エリアに作業員の位置を紐づけることで、エリアごとの作業時間を自動的に集計できるようになりました。

導入効果

効果①効果②
作業員の位置情報を1m以内の高精度で測位できるようになったため、誰がどの製造ラインで作業しているのか正確に把握することができた。各作業エリアに作業員の位置を紐づけることで、ラインごとの作業時間を自動集計⇒その結果から各製造工程にかかる作業原価を算出することができた。

⇒ラインごとにエリアを区切り、どのラインで誰が何時間作業したかを自動集計
⇒作業時間÷生産個数で製品1個あたりの作業原価を算出
各エリアごとに作業原価を比較することが可能

今回の事例では、高精度位置測位システムQuuppaと生産性向上ツールPattPlusを用いて、どのラインで誰が何時間作業しているのかを自動集計し、各製造工程の”作業原価”の割り出しにお役立ていいただくことが出来ました。各製造工程の作業原価を比較することで、作業分担を見直し最適な割り振りへ改善し、結果として生産原価を低減することができたそうです。「今まで不透明になっていた作業工数を数値化でき、上層部への報告もしやすくなった」という嬉しいお言葉もいただきました。今回の工場で実績を作り、将来的には他の工場への展開も検討していただいています。

国内唯一のQuuppaプレミアパートナーである国際航業

製造業のご担当者様で上層部から製造現場の生産効率化を求められているものの、どうすればわからないという方は多いのではないでしょうか?そんな悩みをかかえているのであれば、測量技術を強みとし、国内唯一のQuuppaプレミアパートナーに選ばれた当社に是非ご相談いただければと思います。

屋内外位置情報ソリューション
国際航業のソフトウェア、要素技術を組み合わせてソリューションをご提案します。
物流現場での作業効率化/商業・小売施設での動線解析/医療・福祉施設でのリアルタイム位置把握/建設現場での作業効率化