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環境ソリューション ブログ

Case4:操業中の工場におけるバイオスティミュレーション

2023/03/07

事例

環境管理に関する全社的な方針により、工場敷地全域を対象とした自主調査を実施

サイトの概要

クライアント
 自動車関連部品メーカー(土地所有者)

調査契機
 環境管理に関する全社的な方針により、工場敷地全域を対象とした自主調査を実施。

汚染範囲880m㎡
汚染深度2.0m
汚染物質テトラクロロエチレン(PCE)
トリクロロエチレン(TCE)
シス-1,2-ジクロロエチレン(cis-1,2-DCE)
汚染濃度基準値の数倍~10倍(土壌・地下水)

※注意:守秘義務等お客様との関係上一部情報を変更して記載してあります。

クライアントのお悩みと国際航業のソリューション

操業中の工場建屋下に汚染があるため掘削除去は物理的に適応が難しい。また、予算も限られていることからできる限りコストを抑え、浄化期間もある程度保障してほしい・・・。

バイオスティミュレーションであれば、操業に影響を与えることなく原位置で浄化することができます。事前に室内でトリータビリティ試験を行うこととで実際のサイトにおいてバイオスティミュレーションの適応が可能か評価します。適応が可能な場合には浄化計画を立案し、浄化期間についても保証します。

工場の操業は停止できない。現在の生産体制に影響が出ないように浄化を進めることができるのか?

井戸設置や栄養剤注入作業は、お客様のご要望に応じて夜間や休日を利用することで作業を進めることが可能です。また、注入プラントは屋外に置きますので、工場内には注入用の井戸を設置するだけです。したがって、操業中は注入井戸に蓋をすることで全く作業に影響がでません。

浄化作業で工場作業員や近隣住民に負荷や不安を与えたくない・・・。

バイオスティミュレーションであれば浄化作業に伴う騒音や振動はほとんど発生しません。また、大きな工事を伴いませんので近隣住民に心配をかけることはありません。 近隣住民説明会については、近隣住民の関心度合いや行政の要望、さらには周囲への汚染拡散状況により実施有無を検討します。

タイムスケジュール

バイオスティミュレーションの適応性検討から浄化確認まで約7ヶ月間

自然資本に関する情報開示支援(TNFD)
昨今、世界中の機関投資家・購買企業の要請を受けて、プライム市場のみならず上場企業は非財務情報として気候変動と共に水や生物多様性、森林など幅広い自然資本に関する情報を開示することが求められています。さらに金融庁は有価証券報告書等において、サステナビリティ全般に関する開示を求めています。
こうした取り組みは、企業の持続可能な経営に直結するものであり、機関投資家のみならず消費者に選ばれるために、自社のバリューチェーンにおける自然資本へのマテリアリティについて評価していくことが必要です。