2025/11/19
製品情報
11月に入り、北国からは初雪の便りが聞かれ、本格的な冬の到来を感じる季節となりました。 物流・配送業、電力・通信・道路などのインフラ管理業、そして広域に店舗を展開する小売業にとって、大雪は交通麻痺や設備の損傷、従業員の安全確保など、事業継続を脅かす深刻なリスクです。
本記事では、この「雪害」対策の鍵となるリアルタイム情報の重要性について解説します。
雪害対策というと、ハザードマップの確認や備蓄品の準備といった「平時の備え」は重要ですが、突発的な大雪(ドカ雪)や局地的な降雪といった「今、そこにある危機」への対応は待ったなしで必要となります。
現場の状況が刻々と変わる中、事業継続の明暗を分けるのは、「いつ、どこで、どれだけ降っているか(積もっているか)」というリアルタイムな情報に基づいた迅速な意思決定です。
物流・配送業:「この先のルートの積雪深は?」
配送ルートの即時変更、ドライバーの安全確保のためのGO/STOP判断など
インフラ管理業:「降雪量の予測は?」
ライフライン維持のための点検・除雪作業の優先順位付け、作業員の安全確保など
小売・サービス業:「広域の積雪状況は?」
従業員の安全な出退勤指示、店舗の臨時休業や営業時間の変更判断など
このように、現場の具体的なアクションを支えるためには、「積雪深」や「降雪量予測」といった、動的な情報が不可欠となります。

こうした雪害情報を、自社の基幹システム(配送計画システム、設備管理システム、人事勤怠システムなど)に直接取り込み、自動でアラートを上げたり、地図上に可視化したりしたいというニーズが高まっています。
現在、国際航業の防災情報サービス「Bois」では、「積雪深」や「降雪量」といった雪関連コンテンツが、すでに多くのインフラ企業や物流企業で活用されています。
この実績ある雪関連コンテンツは、現在API版(※)での提供に向けても準備が進められています。
※将来搭載予定
APIによるシステム連携が実現すれば、企業はリアルタイムの雪情報を自社システムで直接処理できるようになり、より迅速で精度の高い雪害対策が可能になります。
「PAREA-API」は、Webサイトやシステムに様々な地図コンテンツを配信するWeb APIサービスであり、統計情報や施設情報などの静的コンテンツ「Static-API」と、災害発生状況などの動的コンテンツ「Dynamic-API」を提供します。
API形式としては、空間情報から属性情報をJSON/XML形式で取得できる「REST API」と、地図タイル画像を配信する「地図タイルAPI」の2種類が用意されています。
「PAREA-API」の導入メリットとしては、利用者が多くのコンテンツの中から必要なデータを選んで調達できる柔軟性が挙げられます。これにより、不要なデータの購入を避け、コスト効率の良いデータ活用が可能になります。また、データの更新・運用がシステムによって自動化されるため、利用側の管理工数を大幅に削減し、常に最新の情報を手間なく利用できる環境が提供されます。
「PAREA-API」の詳細については、以下の国際航業ウェブサイトでご確認いただけます。
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