2021/04/06
技術情報
Maxboxは多様なAPIを連携することができる地図サービスです。 そこで今回は、Mapboxで使えるAPIの種類や使い方、料金の有無について紹介します。
まずは、Mapboxで使えるAPIの種類の一部を簡単に紹介していきます。
Directions APIは、移動手段(自動車・自転車・徒歩)別にルート情報を取得するAPIです。
ルート検索の指示を生成するのに役立ちます。
Geocoding APIは、ジオコーティング操作(住所や地名から地理座標を付与すること)を実行するためのAPIです。
地理座標から住所や地名を割り出す逆方向ジオコーティングも可能です。
Vector Tiles APIは、ベクタータイルを取得するためのAPIです。オリジナルのベクタータイルは、MapboxStudioを使って生成することができます。
Raster Tiles APIは、ラスタータイルを取得するためのAPIです。あらかじめ生成されたラスターデータを読み込むことでMapboxのカスタム地図上で活用することができます。
Static Images APIは、静止画像を生成するためのAPIです。
JavaScriptやプラグインなしでWEBサイトやブログに地図を追加したい場合に役立ちます。
Styles APIは、マップスタイルやフォントの取得・変更やスプライト(複数の画像・図形を合成して表示する技術)をプログラムするためのAPIです。
表示される地図を好みのデザイン・使いやすいデザインにカスタマイズするのに役立ちます。
Fonts APIは、フォントの追加や削除ができるAPIです。
追加・削除したフォントはアカウントごとに管理されるので、それぞれのアカウントが任意のフォントを使用することができます。
Matrix APIは、地図上の複数地点のルート距離や所要時間を表示させるためのAPIです。
例えば、A、B、Cの3つの地点がある場合、以下のような地点間の距離と時間を秒単位で表示させることができます。
A地点からB地点まで
B地点からC地点まで
A地点からC地点まで
Map Matching API は、GPSユニットや携帯電話などから記録された位置情報をOpenStreetMap(自由に編集可能な世界地図)に公開したり、カスタムマップに表示させたりするためのAPIです。
Isochrone APIは、特定の場所から指定の時間内に到達できる領域を表示する等時間地図を表示させるためのAPIです。
領域表示だけでなく、等時線図やラインの取得にも役立ちます。
Tokens APIは、アクセストークンの追加取得や、更新、削除ができるAPIです。
読み取り専用のアクセストークンや編集用の一時トークンなど多様なアクセストークンを取得できるので、アカウントと地図データの保護に役立ちます。
Mapbox APIは、Mapboxの公式サイトよりアカウント登録をすることで、自動的にアクセストークンが発行されます。このアクセストークンを使用して、それぞれのMapboxAPIにコールすることが可能です。
従来、Mapboxが提供するオープンソースのJavaScriptライブラリGL JSは、商用・非商用問わず無償での利用や再頒布が認められていました。しかし、2020年12月16日にリリースされた「Mapbox GL JS version2(v2)」では、ソースコードは公開されておりオープンソースであることに変わりないものの、利用するためにアクセストークン毎のライセンス料がかかるようになりました。
ライセンス料は従量課金制をとっており、ページ読み込みの数に応じて料金が上がっていくシステムとなっています。
今回は、Mapboxで使うことができるAPIの種類や目的、使い方、ライセンス料金の有無について紹介しました。
Mapboxには、今回紹介したAPI以外にも多種多様なAPIがあり、カスタムマップの作成に役立てることができます。デザイン性はもちろん、機能性にも優れたオリジナルの地図を作成したい、事業に活用したいという方には、多彩なAPIを備えたMapboxがおすすめです。
国際航業は、Mapboxサービスの正規販売代理店です。お客様のご利用用途に合わせた最適なプランをご案内いたします。詳しいサービス内容や料金については、WEBもしくはお電話からお気軽にお問い合わせ下さい。
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