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国際協力の実績

西バルカン地域国家森林火災情報システム(NFFIS)とEco-DRRによる災害リスク削減のための能力強化プロジェクト(コソボ、モンテネグロ 森林)

2021/03/06

導入実績

西バルカン地域国家森林火災情報システム(NFFIS)とEco-DRRによる災害リスク削減のための能力強化プロジェクト_雪崩防止林モデルサイトの現地視察の様子

概要

分野森林
プロジェクト名西バルカン地域国家森林火災情報システム(NFFIS)とEco-DRRによる災害リスク削減のための能力強化プロジェクト
期間2021年2月~2026年2月
実施スキーム技術協力プロジェクト(JICA)

詳細

「西バルカン」とは、バルカン半島の西側に位置する6カ国(アルバニア、北マケドニア、コソボ、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロ)を指します。EU加盟を目指すこれら6か国の経済社会改革の支援と西バルカン地域内の協力促進を目的として、日本は「西バルカン協力イニシアティブ」を打ち出し、各種支援を実施しています。本事業は、このイニシアティブの一環として西バルカン地域に防災分野での支援を行うべく、コソボ、モンテネグロ両国における防災・減災の取り組みをさらに推進しようというものです。(写真:コソボ 雪崩防止林モデルサイトの現地視察の様子)

コソボおよびモンテネグロでは、森林火災が森林そのものの減少のみならず、生物多様性への影響や土砂流出など他の自然災害の誘発などの観点からも大きな課題となっています。また、コソボでは雪崩災害、モンテネグロでは暴風災害も深刻で、EUの基準にも準拠しつつ有効な対策が必要とされています。

こうした両国の状況を背景に、森林火災の被害を最小限に抑えるためには早期発見が肝要であることから、本プロジェクトでは、衛星画像を活用し上空から国土全体を監視する国家森林火災情報システムシステムを開発し、その運用について技術の向上を図ります。

首都ポトゴリッツア付近での森林火災跡地(モンテネグロ)国際協力機構

(写真:モンテネグロ 首都ポトゴリッツア付近での森林火災跡地 ©国際協力機構)

また、雪崩防止林あるいは海岸防災林といったEco-DRR、すなわち、生態系を活用した防災・減災アプローチのモデルを実践しその効果を実証することによって、政府関係者や地域住民へのEco-DRRの普及を促すこととしています。