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MIRAIT ONE GROUP

国際協力の実績

タミル・ナド州生物多様性保全・植林事業(フェーズ2)準備調査(インド 森林)

2021/03/06

導入実績

タミル・ナド州生物多様性保全・植林事業(フェーズ2)準備調査_私有地での植林

概要

分野森林
プロジェクト名タミル・ナド州生物多様性保全・植林事業(フェーズ2)準備調査
期間2021年4月~2022年2月
実施スキーム有償資金協力準備調査(JICA)

詳細

インド南部に位置するタミル・ナド州は、人口7000万人が暮らし、その豊かで多様な生態系は、森林資源や水産資源の供給、野生生物生息環境の提供、観光資源など、「生態系サービス」と呼ばれる多岐に亘る恩恵を地域住民にもたらしてきました。しかし、急速な経済開発や都市化、人間の活動域と野生生物の生息域の近接化、生計維持のための森林資源への過剰負荷などにより、生物多様性が脅かされています。(写真:私有地での植林)

同州では我が国はこれまで、円借款「タミールナド州植林事業」及び「タミル・ナド州生物多様性保全・植林事業(フェーズ1)」を実施し、森林被覆率の向上や生物多様性の保全に向けて支援を行ってきました。また、タミル・ナド州政府も、「州森林政策2018」において生物多様性保全を最重要課題の一つに掲げ、積極的に取り組むこととしています。

標記「タミル・ナド州生物多様性保全・植林 事業(フェーズ2)」は、フェーズ1では対象としなかった地域において、動植物生息域の改善、林業振興、組織体制強化などを通じて、同州政策に沿って生物多様性保全を図るものです。州政府は、プロジェクトの実施によって「生態系サービス」を向上させ、人間と野生動物の軋轢や気候変動により影響が激化する災害 対策等の社会経済課題を解決していきたいとしています。

本事業では、フェーズ2実施に先立ち、事業の妥当性、事業内容、事業費、スケジュール、実施体制などを検討し、我が国の有償資金協力事業として実施するための審査に必要な情報の収集と分析及び提案を行うことを目的としています。