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MIRAIT ONE GROUP

屋内外位置情報 ブログ

工場の生産プロセスにおける金属製品の位置情報を高精度・リアルタイムに可視化

2024/01/18

導入実績

三菱マテリアル株式会社は、全社でデジタルトランスフォーメーション(DX)に対する取り組みを推進しています。同社の伸銅事業の主力拠点である三宝製作所(大阪府堺市)では、生産プロセスを高度化するプロジェクトの一環として、工場や倉庫内の人の動きや生産中の製品(仕掛品)などの位置や滞留時間を正確に把握し、データを可視化することで生産性向上を図ろうと取り組んでいます。
(写真:三菱マテリアル株式会社ホームページより引用)

国際航業は三宝製作所と共に、工場の屋内外に「Quuppa Intelligent Locating System™」を配置し、高精度リアルタイムに位置情報を取得できる測位環境を構築。取得した位置情報を活用するために生産性向上ツール「Patt Plus(パット プラス)」を大幅アップデートして、2023年7月より三宝製作所で大規模な運用を開始しました。

活用のポイント

  • 1:Quuppaシステムと生産性向上ツール「Patt Plus(パットプラス)」を導入することにより、1千個を超える「タグ(電波発信装置)」を生産中の銅コイルなどの仕掛品に設置し、工場内の仕掛品の位置や各生産エリアの充足率*を高精度リアルタイムに把握することが可能になりました。
  • 2:高精度リアルタイムに取得される位置情報を用いて、人の手の掛からない工場の実現や作業者の安全管理をテーマにプロジェクトを推進しています。

  *特定エリアにおける製品収容数の最大値に対して、現在置かれている製品数に基づく比率。

導入前の課題

三菱マテリアルでは、工場や倉庫内の人の動きや仕掛品の位置を正確に把握して生産プロセスの高度化を実現するために、以前からRFIDや画像認識技術等を用いた実証実験を行っていましたが、いずれの技術も課題があり、正確な位置情報を取得して運用することが困難でした。

選定理由

国際航業と三宝製作所によるQuuppaシステムを用いた実証実験の結果、工場の屋内外のいずれの場所であっても、金属組成の仕掛品の位置情報を高精度リアルタイムに取得でき、安定した運用が出来ることが確認できました。
また取得した位置情報は制限なく自由に活用できるため、今後の生産プロセスの高度化のためのプロジェクトにおいても、利活用できる点が評価されました。

導入効果

取得された位置情報データを生産プロセスで実運用するための様々な要件に対応するために、大幅に機能がアップデートされた生産性向上ツール「Patt Plus」が導入され、生産プロセスにおける仕掛品の位置や滞留時間を正確に把握することが出来るようになり、生産性向上の課題を解決することができました。

仕掛品の位置情報を可視化した「Patt Plus」

今後の取り組みについて

三菱マテリアル株式会社 三宝製作所では、高精度リアルタイムに取得される位置情報を用いて、人の手の掛からない新しい工場の実現や作業者の安全管理を推進します。

使用技術・構成

使用技術・構成等
・Quuppa Quuppa Intelligent Locating System™(高精度屋内外位置測位システム)
・生産性向上ツール Patt Plus
・敷地面積(三宝製作所):87,146 m2

参考情報

製造業向け生産性向上ツール『Patt Plus』を大幅アップデート ~三菱マテリアル株式会社 三宝製作所において大規模な運用を開始~

導入事例インタビュー・ダウンロード

三菱マテリアル株式会社 三宝製作所に関する「お客様導入事例インタビュー」を公開しています。ぜひご覧ください。

導入事例インタビュー(動画)・視聴申し込み

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