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気候変動政策ブログ・環境通信

環境通信 Vol.201 CDP2022質問書およびその先の対応に向けて

2022/05/01

コラム

CDP2022質問書およびその先の対応に向けて

防災環境事業部フロント営業部 黒田 康平

さて、今年もCDP質問書への回答期間が始まっています。
当社は今年もCDP水セキュリティのスコアリングパートナーを務める予定ですので、我々の方も今年のスコアリングに向けたトレーニング・テストスコアリングなどの対応が始まろうとしている所です。

今年は、気候変動質問書の対象企業が東証プライム市場上場全1,839社に大幅に拡大されたため、7月27日(水)の提出期限に向け、初めて回答準備を進められている企業様も多いのではないでしょうか。

2021年に改訂された東京証券取引所コーポレート・ガバナンス・コードにおいては、プライム市場上場会社は、TCFDまたはそれと同等の枠組みに基づく開示の質と量の充実を進めるよう求めています。
これに対し、CDP気候変動質問書は、2018年からTCFDに整合する内容に改訂されているため、これに回答する事でTCFDに沿った情報開示が可能となります。
回答の担当者様の負担は大きいものと推察しますが、社会や投資家の要請でもあるCDPおよびTCFD対応を是非前向きにお進め頂ければと思います。

当社では、CDP気候変動やTCFD対応のサポートも行っておりますので、初めての対応で不安のある方は是非ご相談頂ければと思います。

また、今年の気候変動質問書には生物多様性に関する設問が新設されました。
今年はスコアリング対象外ですが、来年以降はスコアリング対象となる可能性があります。
さらに、来年は質問書(気候変動・水セキュリティ・フォレスト)の統合が検討されていますし、CDPでは2025年に向けてプラネタリーバウンダリーと地球システムをカバーするために活動領域を拡大する方針を示しています。

皆様におかれましても、今年の気候変動質問書・TCFD対応に引き続き、将来を見据え、様々な地球課題の解決に向けた行動をご検討頂ければと思います。
当社においても、皆様の対応課題の解決をサポートすべく精進して参りたいと考えております。

担当は、防災環境事業部フロント営業部 黒田でした。