English

MIRAIT ONE GROUP
エネがえる総合ブログ

[独自レポートVol.37]【エネルギー業界411人調査】 2026年の市場見通し「好転する」が60.1% 〜今後重要なのは「補助金の分かりやすい説明」と「提案スピード向上」〜

2025/12/19

リサーチ

エネルギー営業の2025年総括と2026年展望調査

太陽光・蓄電池の経済効果診断「エネがえる(https://www.enegaeru.com/)」を提供する国際航業は、太陽光発電・蓄電池などエネルギー関連商材を扱う販売代理店・営業会社・施工会社に勤め、2025年に営業活動を行った方411名を対象に、エネルギー営業の2025年総括と2026年展望調査を実施しましたので、お知らせします。

※調査結果については、後述する条件を順守することでご利用いただくことができます。

調査サマリー

  • 営業の80.0%が、2025年市場を「活発」と評価
  • 営業活動に満足している回答者の59.4%が、「提案スピード」を重視、不満層は「価格競争」に苦戦
  • 2026年は60.1%が市場好転を予測、懸念材料は「補助金の不透明感」

調査概要

調査名称:エネルギー営業の2025年総括と2026年展望調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年12月5日〜同年12月8日
有効回答:太陽光発電・蓄電池などエネルギー関連商材を扱う販売代理店・営業会社・施工会社に勤め、2025年に営業活動を行った方411名

※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。

≪調査結果の利用条件≫
1 情報の出典として「エネがえる運営事務局調べ」を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典として、下記リンクを設置してください。
URL:https://www.enegaeru.com/

2025年の太陽光発電・蓄電池市場、80.0%が「活発だった」と評価

「Q1. あなたは、2025年の太陽光発電・蓄電池市場全体の動きをどのように感じましたか。」(n=411)と質問したところ、「非常に活発だった」が29.7%、「やや活発だった」が50.3%という回答になりました。

Q1の回答結果

  • 非常に活発だった:29.7%
  • やや活発だった:50.3%
  • あまり活発ではなかった:17.0%
  • 全く活発ではなかった:1.5%
  • わからない/答えられない:1.5%

2025年太陽光発電市場への影響、第1位「国・自治体の補助金制度や要件の変化(拡充・厳格化など)」46.0%

「Q2. 2025年の太陽光発電・蓄電池市場に影響を与えたと感じる外部要因を教えてください。(複数回答)」(n=411)と質問したところ、「国・自治体の補助金制度や要件の変化(拡充・厳格化など)」が46.0%、「電気代やエネルギー価格の高騰(燃料費調整額含む)」が41.4%、「EV(電気自動車)やV2H機器の普及・注目度向上」が34.8%という回答になりました。

Q2の回答結果

  • 国・自治体の補助金制度や要件の変化(拡充・厳格化など):46.0%
  • 電気代やエネルギー価格の高騰(燃料費調整額含む):41.4%
  • EV(電気自動車)やV2H機器の普及・注目度向上:34.8%
  • 金利上昇によるソーラーローンの負担増・審査厳格化:33.6%
  • 米国大統領選や新政権の方針による、再エネ市場への影響(期待や不安):22.9%
  • 国内政局の変動による、エネルギー政策の先行き不透明感:22.9%
  • 脱炭素や防災(BCP)に対する顧客意識の高まり:20.0%
  • 競合他社の値下げや営業攻勢の激化:15.1%
  • 物価高(インフレ)による顧客の投資意欲の変化:14.4%
  • その他:0.7%
  • ーメガソーラーによる環境破壊が広く知られるようになった
  • ー中国企業の介在
  • ー不景気
  • 特にない:2.4%
  • わからない/答えられない:1.9%

2025年の営業活動に68.4%が満足、エネルギー関連商材の販売好調

「Q3. あなたの2025年の営業活動(太陽光発電・蓄電池などエネルギー関連商材)を振り返った満足度を教えてください。」(n=411)と質問したところ、「非常に満足している」が21.4%、「やや満足している」が47.0%という回答になりました。

Q3の回答結果

  • 非常に満足している:21.4%
  • やや満足している:47.0%
  • あまり満足していない:25.8%
  • 全く満足していない:3.9%
  • わからない/答えられない:1.9%

営業活動がうまくいった理由、第1位は「見積もり・シミュレーション作成から提案までのスピードを短縮できたから」が59.4%で最多

「Q4. Q3で「非常に満足している」「やや満足している」と回答した方にお聞きします。2025年の営業活動がうまくいったと感じる理由を教えてください。(複数回答)」(n=281)と質問したところ、「見積もり・シミュレーション作成から提案までのスピードを短縮できたから」が59.4%、「補助金や税制優遇の複雑な情報を分かりやすく解説できたから」が36.7%、「顧客ニーズに合致した提案を的確に実施できたから」が31.7%という回答になりました。

Q4の回答結果

  • 見積もり・シミュレーション作成から提案までのスピードを短縮できたから:59.4%
  • 補助金や税制優遇の複雑な情報を分かりやすく解説できたから:36.7%
  • 顧客ニーズに合致した提案を的確に実施できたから:31.7%
  • 他社にはない自社独自の強みや付加価値を提示できたから:31.0%
  • 過去の導入実績や施工事例を効果的にアピールできたから:27.8%
  • 顧客との信頼関係構築により、紹介やリピート受注に繋がったから:23.5%
  • 電気代高騰などの市場環境が追い風となり、顧客の決断が早かったから:18.1%
  • 社内の営業サポート体制(同行や資料作成支援)が充実していたから:8.5%
  • その他:0.4%
  • わからない/答えられない:0.4%

営業活動に満足していない回答者の39.3%が、「競合他社との価格競争が激化し、失注が増えたこと」に苦慮

「Q5. Q3で「全く満足していない」「あまり満足していない」と回答した方にお聞きします。2025年の営業活動で負担に感じた点や壁になった点を教えてください。(複数回答)」(n=122)と質問したところ、「競合他社との価格競争が激化し、失注が増えたこと」が39.3%、「補助金の最新情報の収集や、顧客への条件説明に苦慮したこと」が38.5%、「顧客の検討期間が長期化し、クロージングまで持ち込めなかったこと」が27.9%という回答になりました。

Q5の回答結果

  • 競合他社との価格競争が激化し、失注が増えたこと:39.3%
  • 補助金の最新情報の収集や、顧客への条件説明に苦慮したこと:38.5%
  • 顧客の検討期間が長期化し、クロージングまで持ち込めなかったこと:27.9%
  • 顧客向けの提案資料や見積書の作成・修正に時間を奪われたこと:22.1%
  • 市場全体の需要が落ち着き、新規案件の獲得が難しかったこと:19.7%
  • 電気代削減効果や償却年数のシミュレーション作成に手間取ったこと:18.0%
  • 問い合わせや質問へのレスポンスが遅れ、機会損失が生じたこと:13.9%
  • 社内の情報共有や連携がスムーズにいかず、営業効率が落ちたこと:13.1%
  • 使用している営業ツールが使いにくく、業務負荷になったこと:13.1%
  • その他:1.6%
  • ータッグを組もうとした業者が勝手な動きをした
  • わからない/答えられない:6.6%

44.5%が、顧客が商談で「補助金や助成金を活用した実質負担額の低減」を重視するようになったと実感

「Q6. 2025年を通じて、顧客(施主や企業)が商談時に重視するようになったと感じる点を教えてください。(複数回答)」(n=411)と質問したところ、「補助金や助成金を活用した実質負担額の低減」が44.5%、「投資回収年数(ROI)や経済メリットの算出根拠が正確であること」が38.9%、「毎月の電気代削減額が具体的にイメージできること」が33.1%という回答になりました。

Q6の回答結果

  • 補助金や助成金を活用した実質負担額の低減:44.5%
  • 投資回収年数(ROI)や経済メリットの算出根拠が正確であること:38.9%
  • 毎月の電気代削減額が具体的にイメージできること:33.1%
  • 初期導入コスト(イニシャルコスト)の安さ:32.1%
  • 停電時の電源確保(防災・レジリエンス機能):29.7%
  • CO2排出量削減などの環境貢献度:22.4%
  • 施工品質や設置後のアフターメンテナンスの充実度:19.0%
  • 専門知識がなくても直感的に理解できる提案内容であること:13.9%
  • 問い合わせから提案提示、契約までのスピード感:9.2%
  • 類似の物件や業種での豊富な導入実績:8.3%
  • その他:0.0%
  • 特にない:0.5%
  • わからない/答えられない:1.9%

2025年の営業活動ツール、「顧客管理ツール」や「補助金情報の検索ツール」「電気料金試算ツール」が上位

「Q7. あなたが2025年の営業活動で主に利用したツールを教えてください。(複数回答)」(n=411)と質問したところ、「顧客管理(CRM/SFA)ツール」が47.4%、「補助金情報の検索ツール」が43.3%、「電気料金試算ツール」が38.9%という回答になりました。

Q7の回答結果

  • 顧客管理(CRM/SFA)ツール:47.4%
  • 補助金情報の検索ツール:43.3%
  • 電気料金試算ツール:38.9%
  • 経済効果シミュレーションツール:32.6%
  • チャットAI/文章生成AI:22.6%
  • 施工管理ツール:11.4%
  • その他:0.2%
  • ーDM送付
  • 特にない:5.6%

営業負担が大きい場面、「補助金制度の最新情報の調査および要件整理」が40.4%でトップ

「Q8. あなたが、営業プロセスの中で負担が大きいと感じる場面を教えてください。(上位3つまで回答可)」(n=411)と質問したところ、「補助金制度の最新情報の調査および要件整理」が40.4%、「複雑な電気料金プランに基づく削減効果の試算・シミュレーション」が37.0%、「顧客の納得感を高める提案資料・プレゼン資料の作成」が30.4%という回答になりました。

Q8の回答結果

  • 補助金制度の最新情報の調査および要件整理:40.4%
  • 複雑な電気料金プランに基づく削減効果の試算・シミュレーション:37.0%
  • 顧客の納得感を高める提案資料・プレゼン資料の作成:30.4%
  • 顧客の潜在課題を引き出すヒアリングや現地調査:27.5%
  • 競合他社との比較資料作成や差別化ポイントの整理:24.6%
  • 対面やオンラインでの商談・プレゼンテーション:17.0%
  • 工事原価の積算および見積書の作成:13.6%
  • 契約手続きや補助金申請に必要な書類作成・事務処理:9.0%
  • 設置済み顧客への定期連絡やアフターフォロー:6.8%
  • 社内会議や上司への案件進捗報告:2.9%
  • その他:0.0%
  • 特にない:1.7%
  • わからない/答えられない:1.7%

45.0%が、2025年の営業活動で「精度の高いシミュレーションの即座提示」が重要だったと回答

「Q9. 2025年を通じて、今後の営業活動において特に重要だと感じた取り組みを教えてください。(複数回答)」(n=411)と質問したところ、「精度の高いシミュレーションや見積もりを即座に提示するスピード」が45.0%、「顧客の真の課題やニーズを深掘りするヒアリング能力」が41.1%、「エネルギー業界の最新動向や法改正の常時キャッチアップ」が30.2%という回答になりました。

Q9の回答結果

  • 精度の高いシミュレーションや見積もりを即座に提示するスピード:45.0%
  • 顧客の真の課題やニーズを深掘りするヒアリング能力:41.1%
  • エネルギー業界の最新動向や法改正の常時キャッチアップ:30.2%
  • 初回接触からクロージングまでのリードタイム短縮(業務効率化):29.0%
  • 複雑化する補助金・税制情報を正しく分かりやすく伝える力:27.5%
  • 価格競争に巻き込まれない自社独自の付加価値提案:26.8%
  • 既存顧客との関係維持(リレーション強化)による紹介獲得:18.5%
  • 社内でのナレッジ共有やチーム営業体制の強化:12.2%
  • 豊富な導入事例データの蓄積と営業現場での活用:11.9%
  • 営業活動を支援するDXツールやシステムの積極活用:9.5%
  • その他:0.2%
  • 特にない:1.2%
  • わからない/答えられない:2.2%

2026年の太陽光発電・蓄電池市場、60.1%が「好転」を予測

「Q10. あなたは、2026年の太陽光発電・蓄電池市場の動向について、どのような見通しを持っていますか。」(n=411)と質問したところ、「大幅に好転する」が14.4%、「やや好転する」が45.7%という回答になりました。

Q10の回答結果

  • 大幅に好転する:14.4%
  • やや好転する:45.7%
  • 現状維持:28.7%
  • やや悪化する:7.1%
  • 大幅に悪化する:2.4%
  • わからない/答えられない:1.7%

42.8%が、2026年は「国内政局の不安定化によるエネルギー政策・補助金予算の不透明感」を懸念

「Q11. 2026年の営業活動において、あなたが「懸念(リスク)」と感じている要素を教えてください。(複数回答)」(n=411)と質問したところ、「国内政局の不安定化によるエネルギー政策・補助金予算の不透明感」が42.8%、「金利上昇による顧客のローン審査難化・購買意欲低下」が41.1%、「電気代や燃料費の再高騰による市場の混乱」が33.1%という回答になりました。

Q11の回答結果

  • 国内政局の不安定化によるエネルギー政策・補助金予算の不透明感:42.8%
  • 金利上昇による顧客のローン審査難化・購買意欲低下:41.1%
  • 電気代や燃料費の再高騰による市場の混乱:33.1%
  • 物価高(インフレ)による顧客の設備投資予算の縮小:29.7%
  • 米国新政権の発足による脱炭素政策への影響(方針転換など):22.9%
  • 補助金制度の縮小や公募期間の短縮・要件厳格化:20.9%
  • 競合他社との価格競争のさらなる激化:17.8%
  • 人手不足・採用難による営業・施工体制の限界:13.9%
  • 製品価格の高騰やサプライチェーンの混乱:10.9%
  • その他:1.0%
  • ー再エネ嫌いの台頭
  • 特にない:1.2%
  • わからない/答えられない:1.2%

まとめ

今回は、太陽光発電・蓄電池などエネルギー関連商材を扱う販売代理店・営業会社・施工会社に勤める営業パーソン411名を対象に、2025年の市場動向と営業実態に関する調査を実施しました。

まず、2025年の太陽光発電・蓄電池市場について、営業担当者の80.0%が「活発だった」と評価しており、市場に影響を与えた外部要因として、「国・自治体の補助金制度や要件の変化」が46.0%、「電気代やエネルギー価格の高騰」が41.4%で上位となりました。また、2025年の営業活動については、68.4%が「満足」と回答し、その理由として「見積もり・シミュレーション作成から提案までのスピードを短縮できたから」が59.4%で最多となりました。一方、満足していない層では「競合他社との価格競争が激化し、失注が増えたこと」が39.3%でした。さらに、顧客が商談時に重視するようになった点としては、「補助金や助成金を活用した実質負担額の低減」が44.5%、「投資回収年数や経済メリットの算出根拠が正確であること」が38.9%となっています。営業プロセスで負担が大きい場面は「補助金制度の最新情報の調査および要件整理」が40.4%、「複雑な電気料金プランに基づく削減効果の試算・シミュレーション」が37.0%という結果でした。最後に、2026年の市場見通しについては、60.1%が「好転する」と予測している一方、42.8%が「国内政局の不安定化によるエネルギー政策・補助金予算の不透明感」を懸念しています。

今回の調査では、市場拡大の中、価格競争からの脱却と業務効率化が営業成果を分ける重要な要素であることが明らかになりました。今後は、単なる価格の安さではなく、顧客を待たせないレスポンスの速さと、複雑化する補助金情報を正確に伝える提案力が、生き残る営業の条件として重要になってくるでしょう。

太陽光・蓄電池経済効果シミュレーションの決定版「エネがえるASP」

エネがえるASP

「エネがえる」のビジョンは”むずかしいエネルギー診断をかんたんにカエル”です。エネがえるは、住宅用から産業用まで太陽光パネル・蓄電システムやEV(電気自動車)・V2H(Vehicle to Home)販売に関わる営業担当者が、誰でもカンタンに需要家・施主向けの提案書を自動作成できる経済効果の試算ツールです。計算が難しい太陽光・蓄電システム、EV・V2Hの経済効果を誰でも専門知識なしにシミュレーションできるエネルギー診断特化型クラウドサービス(SaaS形式/API形式の2タイプ)として大手電力会社や有名太陽光・蓄電システムメーカー・国内TOPクラスの販売施工店まで全国700社以上に提供しています。

「エネがえる」公式Webサイト​

商品に関するお問い合わせ先