2025/09/12
リサーチ
太陽光・蓄電池の経済効果診断「エネがえる(https://www.enegaeru.com/)」を提供する国際航業は、月平均電気料金が20,000円以上で、ご自身で電気料金の契約または支払い状況を把握している方107名を対象に、家庭向け市場連動型電力料金プランに関する実態調査を実施しましたので、お知らせします。
※調査結果については、後述する条件を順守することでご利用いただくことができます。
※市場連動型料金プランとは
電力の市場価格(日本卸電力取引所の取引価格)に基づいて30分ごとに電気料金が変動する新しい料金体系です。需要が少ない時間帯は料金が安くなるため、電力使用時間を工夫することで電気代の節約が期待できます。
調査名称:家庭向け市場連動型電力料金プランに関する実態調査
調査方法:IDEATECHが提供するリサーチデータマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
調査期間:2025年8月4日〜同年8月5日
有効回答:月平均電気料金が20,000円以上で、ご自身で電気料金の契約または支払い状況を把握している方107名
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
≪調査結果の利用条件≫
1 情報の出典として「エネがえる運営事務局調べ」を明記してください。
2 ウェブサイトで使用する場合は、出典として、下記リンクを設置してください。
URL:https://www.enegaeru.com/
「Q1.最近の電気料金の上昇について、あなたのご家庭ではどの程度負担に感じていますか。」(n=107)と質問したところ、「とても負担に感じている」が58.0%、「やや負担に感じている」が31.8%という回答となりました。
「Q2.電気代節約のために現在ご家庭で取り組んでいることがあれば教えてください。(複数回答)」(n=107)と質問したところ、「LED電球への交換」が54.2%、「エアコンの設定温度調整」が50.5%、「家族への節電呼びかけ」が32.7%という回答となりました。
「Q3.市場連動型電力料金プランについて、どの程度ご存知ですか。」(n=107)と質問したところ、「全く知らない」が32.7%、「聞いたことがある程度」が28.0%という回答となりました。
※「市場連動型電力料金プラン」とは、電力市場の価格に合わせて電気の1kWhあたりの単価が時間帯や日によって変動するプランを指します。固定価格プランと異なり、需給がひっ迫する時期には単価が上がることがあり、落ち着く時期には下がることもあります。例:天候や需要で野菜の値段が変わるのと同じイメージです。
「Q4.市場連動型電力料金プランに対して不安や懸念に感じる点があれば教えてください。(複数回答)」(n=107)と質問したところ、「電気料金が急激に高くなるリスク」が49.5%、「毎月の料金が予測できず家計管理が困難」が36.4%、「長期的な電気代の見通しが立たない」が32.7%という回答となりました。
「Q5.市場連動型電力料金プランのメリットとして魅力を感じる点があれば教えてください。(複数回答)」(n=107)と質問したところ、「市場価格が安い時に大幅に節約できる」が42.1%、「従来プランより電気代を削減できる可能性」が29.9%、「リアルタイムの電気料金を確認できる」が20.6%という回答となりました。
Q3で「詳しく知っている」「ある程度知っている」「聞いたことがある程度」と回答した方に、「Q6.市場連動型電力料金プランへの切り替えを検討したことがありますか。」(n=67)と質問したところ、「検討したことがない」が40.3%、「現在積極的に検討している」が23.9%、「検討し、すでに切り替えている」が17.9%という回答となりました。
Q6で「検討したことがない」「以前検討したことがあるが、切り替えていない」と回答した方に、「Q7.切り替えていない・検討していない理由として当てはまるものを教えてください。(複数回答)」(n=38)と質問したところ、「料金変動のリスクが心配だから」が50.0%、「仕組みが複雑で理解が難しいから」が28.9%、「現在のプランで満足しているから」が23.7%という回答となりました。
Q6で「検討したことがない」「以前検討したことがあるが、切り替えていない」と回答した方に、「Q8.今後、市場連動型電力料金プランへの切り替えを検討したいと思いますか。」(n=38)と質問したところ、「ぜひ検討したい」が2.6%、「条件が整えば検討したい」が47.4%という回答となりました。
Q8で「ぜひ検討したい」「条件が整えば検討したい」と回答した方に、「Q9.検討するために必要だと思う情報やサポートを教えてください。(複数回答)」(n=19)と質問したところ、「詳細な料金シミュレーション」が68.4%、「わかりやすい仕組みの説明」が57.9%、「過去の料金変動データ」が52.6%という回答となりました。
Q9で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q10.Q9で回答した以外に、検討するために必要だと思う情報やサポートがあれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=19)と質問したところ、「具体的にどれだけ変わるのか」や「利用者の口コミ」など12の回答を得ることができました。
今回は、月平均電気料金が20,000円以上で、ご自身で電気料金の契約または支払い状況を把握している方107名を対象に、家庭向け市場連動型電力料金プランに関する実態調査を実施しました。
まず、電気料金の上昇については、89.8%が負担に感じており、電気代節約へ向け、「LED電球への交換」(54.2%)や、「エアコンの設定温度調整」(50.5%)に取り組んでいることがわかりました。また、「市場連動型電力料金プラン」の認知度については、「詳しく知っている」が15.9%、「ある程度知っている」が18.7%と、合わせても34.6%にとどまり、「全く知らない」が32.7%という状況が明らかになりました。市場連動型プランに対する不安・懸念としては、「電気料金が急激に高くなるリスク」が49.5%で最多となり、「毎月の料金が予測できず家計管理が困難」が36.4%で続いています。一方、メリットとして魅力を感じる点では、「市場価格が安い時に大幅に節約できる」が42.1%、「従来プランより電気代を削減できる可能性」が29.9%で上位にあがりました。
今回の調査では、電気料金の高騰が続く中で多くの家庭が負担を感じている実態が浮き彫りになりました。燃料価格の高騰により電気料金が歴史的高水準で推移する中、家庭では様々な節約対策が講じられているものの、より効果的な電力コスト削減手法への関心が高まっています。市場連動型電力料金プランは、市場価格に応じてダイナミックに料金が変動する仕組みであり、適切な情報提供と理解促進により、家庭のエネルギーコスト最適化を実現する新たな選択肢として期待されています。料金変動リスクへの不安を軽減するための詳細なシミュレーションや分かりやすい仕組みの説明、リスク軽減策の提供により、効率的な電力利用を通じた家計負担軽減の実現が求められるでしょう。
「エネがえるAPI」は、国際航業が提供するB2B SaaS型の電力・エネルギーシミュレーションサービスをAPI化し、電力・ガス会社、太陽光・蓄電池メーカー、商社、自治体などに提供するエネルギー診断特化型APIサービスです。
<主な機能>
1.電気料金・太陽光・蓄電池の経済効果診断(住宅用・産業用対応)
2.EV・EV充電器・V2Hの経済効果診断
3.電気料金プラン単価参照(全国100社・3,000プラン以上を月1回自動更新)
4.全国自治体のスマートエネルギー補助金情報参照(約2,000件の補助金情報を提供)
5.市場連動型料金プラン対応
APIの詳細:https://www-apidoc.enegaeru.com/sys/
「エネがえる」のビジョンは”むずかしいエネルギー診断をかんたんにカエル”です。エネがえるは、住宅用から産業用まで太陽光パネル・蓄電システムやEV(電気自動車)・V2H(Vehcle to Home)販売に関わる営業担当者が、誰でもカンタンに需要家・施主向けの提案書を自動作成できる経済効果の試算ツールです。計算が難しい太陽光・蓄電システム、EV・V2Hの経済効果を誰でも専門知識なしにシミュレーションできるエネルギー診断特化型クラウドサービス(SaaS形式/API形式の2タイプ)として大手電力会社や有名太陽光・蓄電システムメーカー・国内TOPクラスの販売施工店まで全国700社以上に提供しています。
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