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2026/02/16
コラム
公共施設を運営する指定管理者の皆様、こんな課題を抱えていませんか?
「空調設備が老朽化して電気代が年々上がっている」「自治体からカーボンニュートラル対応を求められているが、何から始めればいいかわからない」「太陽光発電の導入を検討したいが、専門知識を持つスタッフがいない」
設備老朽化、エネルギーコスト高騰、そしてカーボンニュートラル対応要請という「三重苦」に直面している指定管理者は少なくありません。しかし、この状況は見方を変えれば大きなチャンスでもあります。設備更新のタイミングを脱炭素化の好機と捉え、適切な手法とサポートを活用すれば、電気代削減とCO2削減を同時に実現できるのです。
本記事では、指定管理者が再生可能エネルギーを導入するための具体的な手法と、専門知識がなくても活用できるBPO(業務プロセスアウトソーシング)サービスについて解説します。
指定管理者制度は、2003年の地方自治法改正により導入された制度です。公共施設の管理運営を民間事業者やNPO法人などに委ねることで、住民サービスの向上とコスト削減を図ることを目的としています。総務省の調査によると、2021年4月時点で全国77,537施設に指定管理者制度が導入されており、そのうち約4割を民間事業者が担っています。
近年、指定管理者に求められる役割は大きく変化しています。制度導入当初は「コスト削減」が主な期待でしたが、その後「サービス向上」へとシフトし、現在では「脱炭素化への対応」が新たな要請として加わっています。
この背景には、自治体による「ゼロカーボンシティ宣言」の急増があります。2050年までにCO2排出実質ゼロを目指すことを表明する自治体は増え続けており、その実現に向けて公共施設の脱炭素化は避けて通れない課題となっています。
2021年に国・地方脱炭素実現会議が策定した「地域脱炭素ロードマップ」では、公共施設が地域の脱炭素化を牽引する重要拠点として位置づけられています。庁舎や学校、体育館などの公共施設は、地域住民の目に触れやすく、脱炭素の取り組みを「見える化」する効果も期待されているのです。
多くの公共施設は高度経済成長期からバブル期にかけて建設されており、現在、設備の一斉更新時期を迎えています。空調設備、照明設備、給湯設備などは、導入から20〜30年が経過すると効率が大幅に低下し、エネルギー消費量が増加します。
老朽化した設備を使い続けることは、エネルギーコストの増大に直結します。特に近年の電気料金高騰の影響を受け、指定管理料の中で光熱費が占める割合が増加し、経営を圧迫するケースも少なくありません。
ここで注目すべきは「ロックイン問題」です。今更新する設備は、その耐用年数を考えると2050年以降も稼働し続ける可能性があります。つまり、今この瞬間に従来型の高炭素設備を選んでしまうと、2050年カーボンニュートラル目標の達成が困難になるのです。逆に言えば、設備更新のタイミングは脱炭素型設備への切り替えの絶好のチャンスと言えます。
公共施設への太陽光発電導入において、近年最も注目されているのが「PPAモデル」です。PPAとは「Power Purchase Agreement(電力購入契約)」の略で、第三者所有モデルとも呼ばれます。
PPAモデルの最大の特徴は、初期費用ゼロで太陽光発電設備を導入できる点にあります。仕組みとしては、PPA事業者が施設の屋根や敷地に太陽光発電設備を設置・所有し、維持管理も担当します。施設側(指定管理者・自治体)は、発電された電力を使用し、その分の電気代をPPA事業者に支払います。
環境省は自治体向けに「PPA等の第三者所有による太陽光発電設備導入の手引き」を公開しており、公共施設への導入事例も着実に増加しています。
ただし、指定管理施設でPPAを活用する際には注意点があります。PPA契約は通常15〜20年の長期契約となりますが、指定管理期間は5年程度が一般的です。この期間のミスマッチについては、自治体との事前協議が不可欠です。具体的には、指定管理者が変更になった場合のPPA契約の承継方法や、自治体がPPA契約の当事者となる形式の採用などを検討する必要があります。
PPAモデル以外にも、再エネ導入にはいくつかの選択肢があります。
自己所有型は、自治体または指定管理者が設備を購入・所有する方式です。初期費用は必要ですが、各種補助金を活用することで負担を軽減できます。発電した電力の経済的メリットをすべて享受できる点が強みです。
リースモデルは、リース会社から設備を借りる方式です。資産計上が不要で、月額固定費として予算管理がしやすいメリットがあります。PPAほどの長期契約にならない場合も多く、指定管理期間との整合性を取りやすい選択肢です。
太陽光発電と蓄電池を組み合わせることで、導入効果はさらに高まります。
BCP対策として、蓄電池は災害時の非常用電源として機能します。特に避難所に指定されている体育館や公民館では、停電時にも照明や通信機器、冷暖房の一部を稼働させることが可能になります。
総務省の「公共施設等の脱炭素化の先行事例」によると、福島県桑折町では庁舎に太陽光発電設備と蓄電池を導入しました。2022年の福島県沖地震(震度6弱)の際、町内全域で約3時間の停電が発生しましたが、蓄電池からの電力供給により災害対策本部の機能を維持することができたと報告されています。
また、デマンドコントロールにより電力のピークカットが可能になり、基本料金の削減にもつながります。日中の発電量が多い時間帯に蓄電し、電力需要のピーク時に放電することで、契約電力を抑えることができるのです。
再生可能エネルギーの導入には、多岐にわたる専門知識が求められます。太陽光パネルの最適な配置を決める電気・建築の知識、投資対効果を算出する経済効果試算のスキル、複雑な補助金制度への理解、さらには系統連系に関する電力会社との協議など、一般の施設管理者が対応するにはハードルが高いのが実情です。
指定管理者の本業は「施設運営・サービス提供」です。利用者へのサービス向上や施設の安全管理に注力すべき人材を、再エネ導入の専門業務に割くことは現実的ではありません。
国際航業が実施した調査によると、再エネ販売施工会社でさえ約9割が技術人材の不足に悩んでおり、約8割が「提案書作成の負担で顧客対応が遅れる」と回答しています。再エネのプロでさえ人材不足に直面している状況で、指定管理者が自前で専門人材を確保することは極めて困難と言えます。
こうした状況を踏まえると、専門業務は専門家に任せる「BPO(業務プロセスアウトソーシング)」の活用が合理的な選択肢となります。
「エネがえるBPO/BPaaS」は、国際航業株式会社とエコリンクス株式会社が提携して2025年5月より提供を開始した、再生可能エネルギー導入業務を丸ごと外部委託できるアウトソーシングサービスです。
経済効果シミュレーション代行では、太陽光発電・蓄電池を導入した場合の電気料金削減額、CO2削減量、投資回収期間を「見える化」します。自治体への説明資料や、導入可否の判断材料として活用できます。料金は1件10,000円からで、最短即日納品というスピード対応も特徴です。
設計支援・レイアウト作図代行では、施設の屋根形状や敷地条件に応じた最適な太陽光パネルの配置を専門家が設計します。専門知識がなくても、高品質な設計図面を入手することが可能です。
補助金申請代行は、複雑な補助金制度を熟知した専門チームが対応します。国の補助金から自治体独自の補助金まで、全国2,000件以上の補助金情報を把握しており、申請書類の作成から提出までをサポートします。補助金の採択率向上にも貢献します。
教育研修では、指定管理者のスタッフに向けた再エネ基礎知識の研修を提供します。太陽光発電や蓄電池の仕組みを理解することで、施設利用者からの問い合わせにも適切に対応できるようになります。
エネがえるBPO/BPaaSの強みは、シミュレーションツールの開発元である国際航業と、再エネBPOの現場力を持つエコリンクスの提携により生まれた点にあります。
基盤となる「エネがえる」は、国内700社以上に導入され、年間15万件以上のシミュレーション実績を持つ業界トップクラスのサービスです。電力料金プラン3,000種類以上、蓄電池データ22社・87製品、全国2,000件以上の自治体補助金データを搭載しており、精度の高い試算が可能です。
単発1件の依頼から大量一括処理まで柔軟に対応できるため、「まずは1施設で試算してみたい」というニーズにも、「複数施設を一括で検討したい」というニーズにも応えられます。
公共施設への再エネ導入には、様々な補助金・支援制度を活用できます。
ストレージパリティの達成に向けた太陽光発電設備等の価格低減促進事業(環境省)は、PPA・リースにより自家消費型の太陽光発電設備や蓄電池を導入する場合に補助が受けられる制度です。地方公共団体はPPAまたはリース導入に限り、需要家として補助対象となります。
地域脱炭素移行・再エネ推進交付金は、脱炭素先行地域に選定された自治体や、重点対策加速化事業に取り組む自治体が活用できる交付金です。公共施設への太陽光発電設備・蓄電池の導入も対象となります。
これらの国の制度に加え、自治体独自の補助金も数多く存在します。エネがえるには全国2,000件以上の自治体補助金データが搭載されており、活用可能な補助金を効率的に把握することができます。
なお、補助金制度は毎年内容が変更される可能性があるため、検討の際には最新情報を確認することが重要です。エネがえるBPOでは、補助金申請のサポートも行っています。
公共施設への太陽光発電・蓄電池導入により、どの程度の効果が期待できるのでしょうか。総務省の「公共施設等の脱炭素化の先行事例」などをもとに、効果の目安を整理します。
CO2削減効果については、施設規模や設備容量によって異なりますが、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた導入で年間10〜20t程度のCO2削減が期待できる事例が報告されています。福島県桑折町の庁舎では、太陽光発電設備の導入により年間約11tのCO2削減を実現しています。
電気料金削減効果は、施設の電力使用パターンや設備容量により大きく異なりますが、年間数十万円から数百万円の削減事例があります。特に日中の電力使用量が多い施設では、自家消費率が高まり、削減効果も大きくなる傾向があります。
レジリエンス強化は、金額換算しにくい効果ですが、災害時の事業継続という観点で極めて重要です。前述の桑折町の事例のように、停電時にも施設機能を維持できることは、避難所となる公共施設にとって大きな価値があります。
環境教育への活用という副次的効果もあります。太陽光パネルや発電量モニターを設置することで、施設利用者に再生可能エネルギーを身近に感じてもらうことができます。学校や公民館などでは、環境学習の教材としても活用できます。
本記事のポイントを整理します。
1. 設備老朽化の更新タイミングは「脱炭素化のチャンス」
老朽化した設備をそのまま更新するのではなく、省エネ設備への切り替えと再エネ導入を組み合わせることで、エネルギーコスト削減とCO2削減を同時に実現できます。2050年まで稼働する可能性がある設備だからこそ、今の選択が重要です。
2. PPAモデルなら初期費用ゼロで再エネ導入が可能
PPA事業者が設備を所有・維持管理するため、指定管理者や自治体の初期投資負担なく太陽光発電を導入できます。指定管理期間との整合性については自治体との事前協議が必要ですが、環境省の手引きなども参考に、導入事例は着実に増えています。
3. 専門業務はエネがえるBPOに任せ、本業に集中
再エネ導入に必要な経済効果シミュレーション、設計、補助金申請などの専門業務は、BPOサービスを活用することで解決できます。1件10,000円からの従量課金で、専門人材を雇用することなく高品質なサービスを利用できます。
再生可能エネルギーの導入実績は、次の指定管理公募においてアドバンテージにもなり得ます。自治体が脱炭素化を推進する中、その取り組みに貢献できる事業者は評価されるでしょう。
地域のカーボンニュートラル推進の先導役として、まずは経済効果シミュレーションから始めてみてはいかがでしょうか。
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