2025/08/28
コラム
「また今月も電気代が上がってる…」
「予算が限られているのに、どうやって学校の光熱費を削減すればいいんだろう」
このような悩みを抱えている学校事務局の皆さまは多いのではないでしょうか。近年のエネルギー価格高騰により、全国の自治体で学校運営費の圧迫が深刻な問題となっています。
文部科学省の調査によると、公立学校の年間電気代は過去5年間で約30%も増加しており、学校事務局では予算のやりくりに苦慮している状況が続いています。
しかし、そんな中で注目を集めているのが「再エネ主力電源化」への取り組みです。特に初期費用ゼロで導入できるPPA(Power Purchase Agreement:電力購入契約)を活用した太陽光発電システムは、多くの自治体で導入効果を実証しています。
今回は、学校事務局の皆さまに向けて、再エネ導入による電気代削減の具体的な方法と、その実現を支援する「エネがえるBPO」の活用法について詳しくご紹介します。
再エネ主力電源化とは、太陽光や風力などの再生可能エネルギーを電力供給の中心に据える取り組みのことです。政府は2050年カーボンニュートラル実現に向けて、2030年度の電源構成において再生可能エネルギーの割合を36〜38%まで引き上げることを目標としています。
学校施設は再エネ主力電源化を進める上で理想的な条件を備えています:
・広い屋根面積:太陽光パネル設置に適した平坦な屋根
・日中の電力需要:授業時間帯と太陽光発電のピークが重なる
・地域のシンボル:環境教育の生きた教材として活用可能
・長期利用:20年以上の安定した施設運営
従来の太陽光発電導入では、初期投資として数百万円から数千万円の費用が必要でした。しかし、PPAモデルでは第三者が初期費用を負担し、発電した電力を学校が購入する仕組みのため、初期費用ゼロでの導入が可能です。
多くの学校事務局では、以下のような課題に直面しています:
予算の硬直性
・年度予算の制約により、大規模な設備投資が困難
・光熱費の予算超過が発生しても、追加予算確保が難しい
・長期的な投資回収計画を立てにくい環境
意思決定の複雑さ
・教育委員会、議会、住民への説明責任
・複数部署での合意形成が必要
・技術的な知識不足による判断の困難さ
これまで多くの学校で実施されてきた省エネ対策には限界があります:
・LED照明への交換:初期効果は高いが、さらなる削減は困難
・空調設備の運転時間短縮:教育環境への影響が懸念
・節電の呼びかけ:持続性に課題
こうした状況において、再エネ主力電源化によるPPAモデルは、初期費用の課題を解決しながら継続的な電気代削減を実現する画期的な手法として注目されています。
PPA(Power Purchase Agreement)は、以下の3者で構成される契約モデルです:
PPA事業者
・太陽光発電システムの設置・運営・保守を担当
・初期投資費用を全額負担
・発電した電力を学校に販売
学校(電力使用者)
・屋根などの設置場所を提供
・発電した電力を市場価格より安く購入
・設備の維持管理は不要
電力会社
・太陽光発電でカバーできない電力を供給
・余剰電力の買取(FIT制度活用)
設備投資
PPA事業者が太陽光パネル、パワーコンディショナー、監視システムなどの設備一式を設置。学校側の負担はゼロ。
運営・保守
20年間の契約期間中、すべての運営・保守作業はPPA事業者が実施。故障時の修理費用も事業者負担。
電力購入
発電した電力は従来の電気料金より10〜20%安い価格で購入。差額が学校のメリットとなる。
電気代削減効果
・年間電気代:約30〜50%削減
・中学校の事例:年間約200万円 → 120万円(80万円削減)
・20年間の累積削減額:約1,600万円
予算安定化効果
・電気料金の変動リスクを軽減
・長期契約による価格安定性
・予算計画の精度向上
CO2削減効果
・年間CO2削減量:約50〜100トン(中学校規模)
・地域の脱炭素化への貢献
・SDGs達成への具体的な取り組み
環境教育への活用
・リアルタイム発電量モニターによる学習
・生徒の環境意識向上
・地域への環境啓発効果
災害時の電力確保
・停電時でも日中の電力供給が可能
・避難所機能の強化
・地域防災力の向上
設備管理負担の軽減
・専門業者による定期メンテナンス
・故障時の迅速な対応
・技術的な知識不要
導入前の課題
・年間電気代:約280万円
・夏季の電気代急増により予算を圧迫
・老朽化した校舎の省エネ対策に限界
PPA導入による効果
・設置容量:100kW
・年間発電量:約12万kWh
・電気代削減:年間約100万円(36%削減)
・CO2削減:年間約60トン
副次的効果
・理科の授業で発電データを活用
・地域の環境イベントで取り組みを紹介
・保護者からの評価向上
導入の背景
・人口減少による予算制約
・学校統廃合により施設の有効活用が必要
・地域のシンボルとしての学校の役割強化
導入成果
・設置容量:50kW
・年間電気代削減:約60万円
・契約期間満了後は設備を無償譲渡
・地域の防災拠点として機能強化
電力使用量の確認
・年間電力使用量が一定規模以上あること
・月別の使用パターンを把握
・電気代削減ポテンシャルの評価
屋根条件の調査
・屋根の面積・方角・傾斜角度
・築年数と構造強度
・日照条件と周辺環境の影響
初回相談
・学校の基本情報(電力使用量、屋根条件等)の共有
・提案方針の決定と提案資料の詳細確認
・太陽光・蓄電池導入の可能性について初期判断
シミュレーション代行業務
・エネがえるBizを活用した経済効果シミュレーション
・専用提案書の作成
・現地確認に必要なデータ収集項目の整理
専用提案書・シミュレーションレポートの内容
・エネがえるBizを活用した太陽光・蓄電池の導入効果分析
・学校施設に最適化された経済効果シミュレーション
・脱炭素化への貢献度と環境効果の定量化
・現地確認に必要な資料・チェック項目
費用とスケール対応
・シミュレーション代行:1万円/件〜(個別見積・ボリュームディスカウント有)
・1件から大量診断まで柔軟に対応
・年間契約での継続受託も可能
庁内調整
・診断レポートを基にした関係部署への説明
・予算措置の必要性と方法の検討
・議会承認が必要な場合の準備
合意形成
・導入方針の決定
・契約条件の基本方針確認
・スケジュール調整
事業者選定
・診断結果を基にPPA事業者を個別に選定・検討
・提案内容の比較検討
・最終契約条件の交渉
工事計画
・詳細な施工スケジュールの策定
・学校運営への影響を最小化する工程調整
・近隣住民への説明と協力依頼
設置工事
・専門業者による確実な施工
・完成検査と性能確認
・系統連系手続きの完了
運用開始
・発電量の監視システム稼働開始
・電力使用量との比較・効果測定
・定期的なメンテナンス開始
Q: 屋根の耐荷重は大丈夫?
A: 事前の構造調査で安全性を確認
設置前に必ず建物の構造調査を実施し、太陽光パネルの重量に耐えられるかを専門家が判断します。必要に応じて補強工事も実施するため、安全性に問題はありません。
Q: 契約期間中に事業者が倒産したら?
A: 契約時に保証制度を確認
信頼できる事業者選定が重要ですが、万一の場合に備えて保険や保証制度の内容を契約時に確認します。また、設備の所有権移転条項も重要なポイントです。
Q: 悪天候時の電力供給は?
A: 電力会社からの供給でカバー
太陽光発電は天候に左右されますが、不足分は従来通り電力会社から供給されます。PPAモデルでは安定した電力供給が保証されています。
Q: 設備の故障時の対応は?
A: PPA事業者が迅速に対応
設備の保守・修理は全てPPA事業者の責任です。24時間監視システムにより故障を早期発見し、専門技術者が迅速に修理対応します。
学校への再エネ導入は、初期費用ゼロのPPAモデルにより現実的な選択肢となりました。電気代削減、環境教育効果、災害対応力強化など、多面的なメリットが期待できます。
導入成功のカギは、適切な診断と計画的な進め方にあります。「エネがえるBPO」は、太陽光・蓄電池を中心とした再生可能エネルギー関連業務を代行するサービスとして、自治体の再エネ導入検討を専門的にサポートしています。
・産業用自家消費型太陽光経済効果試算(学校施設向け)
・産業用太陽光+蓄電池経済効果試算
・シミュレーション代行・診断レポート作成代行
・太陽光発電システム設計代行
・シミュレーション代行:1万円/件〜
・1件から受託可能で大量診断にも対応
・ボリュームディスカウントや年間契約にも柔軟に対応
再エネ主力電源化による持続可能な学校運営を実現し、子どもたちにより良い教育環境を提供するために、まずは経済効果シミュレーションから始めてみませんか。
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