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登記所備付地図の電子データがいよいよ公開!不動産DX化への影響は?

2023/02/07

コラム

登記所備付地図の電子データがいよいよ公開!不動産DX化への影響は?

2023年1月23日、これまで登記情報提供サービスにてインターネットでPDFデータの閲覧ができていた法務局有する地図データがG空間情報センターからダウンロード可能になりました。
これにより地図データを社内の業務システム内に取り込み、利用できるようになります。地図データを利用するシーンが多い不動産業界でのDX化に向けて、どのような影響があるのでしょうか。

登記所備付地図の電子データとは

不動産登記法(平成16年法律第123号)第14条第1項及び第4項に規定する地図及び地図に準ずる図面に係る電子データをいいます。
登記所でコンピュータシステムによる事務の処理を可能とする地図情報システムに入っているデータであり、データの形式は加工が可能な地図XMLフォーマットです。

公開による効果は

公開による効果は

これまでは、限定された環境での閲覧や有償サービスでの参照でしたが、加工可能なデータが公開されることにより、生活関連・公共サービス関連情報との連携や、都市計画・まちづくり、災害対応などの様々な分野で、地図データがオープンデータとして広く利用され、新たな経済効果や社会生活への好影響をもたらすことが期待されています。

不動産業界のDX化が加速する!?

まだ始まったばかりの不動産業界のDX化。今回の登記所備付地図の電子データ公開で、何が変わっていくのかを予測してみます。

登記所に足を運ばなくても登記事項証明書などの交付手続きなどが可能

登記所に足を運ばなくても登記事項証明書などの交付手続きなどが可能

現在、登記事項証明書などの請求手続きは、インターネットを利用して行うことができます。(交付方法は、郵送又は窓口受取となります)
不動産の登記事項証明書や地図 地積測量図等の証明書の請求手続きを行う際には、地番が必要となります。現時点でも登記情報提供サービスをはじめ、インターネットで地番を確認できるサービスはありますが、今回の公開によりGISを活用した地番検索サービス提供者が増えることで、登記事項証明書などの取得する実務の時間短縮にもつながります。

圧倒的業務効率化が可能に

不動産を取り扱う会社では、従前からの紙媒体や様々なITツールなどを駆使し、業務を行っています。また、大量の不動産や多くの従業員を要する会社などでは業務ツールを導入しています。
不動産関連業務では地図は欠かすことのできないアイテムであり、会社としてツールやシステム導入のハードルは低くなり、より効率的・効果的なGISを活用したRPAツールの出現、その先のDX化も見えてくると思われます。

今回の公開は、不動産関連業務を行っている方々には喜ばしいことですが、全国の地図データが取得できるまでには、まだ時間を要します。また、公開されている地図データすべてを現時点でGISに重畳するには簡単にできるとは言い難い状況です。
ただし、今回の地図データの公開は業界にとって画期的なことであり、より利便性が高まっていく期待感を得た方も多くいらっしゃると思います。
今後の動向を我々も注視してまいります。

Earth Finder Plus不動産
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