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トップページ事業紹介建設コンサルティング災害調査活動平成19年3月 富士山スラッシュ雪崩災害

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【速報】富士山スラッシュ雪崩災害(平成19年3月25日発生)

平成19年3月25日8~9時にかけて、富士山大沢崩れにおいてスラッシュ雪崩が発生しました。
28日には富士山スカイラインの新5合目にある富士宮市所有の「富士山総合指導センター」及びレストハウスがスラッシュ雪崩により被災したことが確認されました。
国際航業(株)は、富士山周辺のスラッシュ雪崩発生状況を確認する目的で、平成19年4月1日に垂直カラー空中写真を撮影しました。さらに、空中写真判読による「スラッシュ雪崩分布図」も作成しましたので併せて掲載いたします。

富士スカイラインから見た富士宮登山口の上部斜面

3月30日に富士スカイラインから見た富士宮登山口の上部斜面。
正面中程にはジグザクの登山道を寸断する筋状のスラッシュ雪崩痕跡がみられる。

※撮影:国際航業株式会社

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富士山スラッシュ雪崩災害 スラッシュ雪崩分布図

(以下分布図の四角をクリックすると拡大画像が表示されます。)

この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の20万分の1地勢図、5万分の1地形図、2万5千分の1地形図、数値地図200000(地図画像)、数値地図50000(地図画像)及び数値地図25000(地図画像)を複製したものである。
(承認番号 平18総複、第528号)

※この撮影標定図は国土地理院発行の数値地図25000を背景画像に使用して作成しました。

スラッシュ雪崩とは大量の水分と土砂を含んだ雪崩のことであり、富士山では「雪代(ゆきしろ)」と呼ばれ、過去にも多く発生しています。積雪中の氷層や凍結した地層面が不透水層となっているときに、急な大雨や融雪があると積雪は多量の水を含み、雪と水、不透水層上の土砂との混合体となり斜面を流下するのが一般的です。加えて、大沢崩で見られるように雪と水の混合体が、流下中に土砂を洗掘し、土砂も交えた混合体となるタイプもあります。
これらの雪崩は24~25日朝にかけて通過した低気圧による降雨が起因となって発生したと思われます。気象庁アメダス観測点御殿場では、25日の7-8時に最大時間雨量28mmを記録し、同9時までの連続雨量は176mmに達しています。
富士山で過去に発生したスラッシュ雪崩の際も、まとまった降水と気温の上昇が観測されており、今回のスラッシュ雪崩も同様の原因で発生したと思われます。
スカイラインのレストハウスを直撃した雪崩は、標高2850mより発生しました。またこの付近の発生点の最高標高は2970~3000mでした。
大沢のスラッシュ雪崩は、源頭部内2900m付近(通称Y字部)から急激にその幅を広げて流下しています。しかし、その上部では細い溝状の痕跡が4本残っており、標高3200m付近まで確認されます。
水を多く含んだ数本の流れがY字部で合流し一気に大きなスラッシュ雪崩に成長し、大滝の下流まで到達したものと推定されます。

富士山スラッシュ雪崩災害 垂直写真 標定図

(図の赤丸をクリックすると垂直写真の拡大画像が表示されます。)

この地図は、国土地理院長の承認を得て、同院発行の20万分の1地勢図、5万分の1地形図、2万5千分の1地形図、数値地図200000(地図画像)、数値地図50000(地図画像)及び数値地図25000(地図画像)を複製したものである。
(承認番号 平18総複、第528号)

※この撮影標定図は国土地理院発行の数値地図25000を背景画像に使用して作成しました。

富士山スラッシュ雪崩災害 垂直写真

(以下の画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)

  • 富士山スラッシュ雪崩災害 垂直写真 C1
  • 富士山スラッシュ雪崩災害 垂直写真 C3
  • 富士山スラッシュ雪崩災害 垂直写真 C5

※撮影:国際航業株式会社

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