災害調査活動への取り組み
浅間山噴火 2004年9月
IKONOS衛星で見る浅間山噴火
浅間山では、9月1日の噴火の後、9月14日から9月17日にかけて小噴火が連続的に発生しました。さらに9月23日には再び小規模な爆発的噴火が発生しました。今回掲載するIKONOS衛星画像は、9月15日に撮影されたもので、主に9月1日の噴火の痕跡を観察することができます。
IKONOS衛星の画像とは
高々度(約680km)から、広範囲にわたる高解像度の画像を取得できるため、災害時の概況把握や、多時期にわたる経年変化抽出による地域状況監視業務などに用いられます。また、観測波長は可視から近赤外領域をカバーしているため、植生の活性度や生育度の把握にも用いられています。
9月15日10時43分頃撮影のIKONOS衛星画像
今回の画像では、浅間山山頂火口から北西に約1.5~1.7km離れた、黒斑山の北東斜面~浅間山の北斜面に、植生が失われて黒色の斑状となった部分が明瞭に見られます。これは高温の火山弾が着地し、周囲の矮低木などに火災が発生したものです。また、かなり大きな岩塊が落下し、土砂などが数十mにわたって飛散したと考えられる痕跡も見られます。
(以下の画像をクリックすると拡大画像が表示されます。)
-
画像1
浅間山山頂から約4.5kmの範囲のIKONOS衛星画像(RGB画像)。噴煙は南南東に流れている。北東側の自動車道路は浅間白根火山ルート鬼押ハイウェイ。
-
画像2
9月16日10:30撮影
火口および北西側の斜面。火口底の西側半分が見えているが、新しい溶岩ドームなどはまだ形成されていないらしい。前掛山の西斜面には、噴石が着弾した跡が多数見られる。
-
画像3
9月16日10:32撮影
火口縁から北西側1.5~1.7km離れた斜面。斑状に見られる濃い黒褐色の部分(赤円内)は植生の火災跡。落下した岩塊により土砂などが飛散した痕跡(黄円内)も見られる。その周囲にも噴石の落下跡と見られる斑状の模様がある。
- 当ページの著作権は当社に帰属します。
- 当ページに掲載している情報(航空写真・衛星画像を除く)の著作権は当社に帰属します。
- 当ページに掲載している航空写真・衛星画像の著作権の帰属は、本文注釈に記載のとおりです。
- 当ページで得られた情報を無断で転載、複製、販売、出版、公開、使用しないでください。
- 弊社は、当ページに情報を掲載するにあたり、正確な情報を提供するよう細心の注意を払っておりますが、その内容の正確性・妥当性については一切責任を負いません。
- 掲載したコメント等は弊社の知得した情報等に基づく見解であり、当該コメント等に対する責任は負いかねます。
- 当ページに掲載した情報、コメント等を利用することにより利用者に発生した一切の損害について、弊社は関知いたしません。
- 提供される情報の内容が明らかに間違っている場合は、速やかに内容を検討して対応いたしますので、 お手数ですが上記の問合せ先までご連絡ください。