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国際協力の実績

道路斜面対策工能力強化プロジェクト(ブータン 防災)

2018/03/07

導入実績

道路斜面対策工能力強化プロジェクト_ブータン道路局の西日本高速道路(株)中国支社道路管制センターでの本邦研修

概要

分野防災
プロジェクト名道路斜面対策工能力強化プロジェクト
期間2018年12月~2023年1月
実施スキーム技術協力プロジェクト(JICA)

詳細

国土の大部分が山岳地帯であるブータンでは、道路交通が最も重要な交通と輸送の手段となっています。1990年には約2,300kmだった道路総延長が、2017年には約12,000kmへと大幅に伸びるなど、道路網の開発が目覚ましく進展しており、「第 12次五カ年計画」(2018年~2023年)においても、国道の移動時間の短縮や道路の施工や維持管理の品質向上などが道路関連の開発指標として挙げられています。(写真:ブータン道路局の西日本高速道路(株)中国支社道路管制センターでの本邦研修)

一方、ブータンではサイクロンや洪水など自然災害が深刻です。ブータンの道路の大部分が急傾斜地を通過しているため、雨季には斜面崩落が頻発して、首都や国内の他地域からの交通が遮断される地域が発生し、農作物の出荷や人の移動に支障を来しています。

道路・橋梁の建設・維持管理を担う公共事業・定住省道路局は、緑化と補強を組み合わせた斜面対策を講じているものの、技術力及び経験の不足により、十分な斜面対策工を行うことが困難であり、斜面防災対策が急務となっています。

これを受け、JICAの開発調査型技術協力「道路斜面管理マスタープラン調査」(2014年7月~2017年3月)において、当社専門家を含む調査チームは約460カ所の斜面防災点検を実施したうえで斜面台帳や斜面カルテを作成し、危険度別のランク付けを行いました。

道路斜面対策工能力強化プロジェクト_現地での道路斜面防災の技術移転の様子(国際協力機構)

(写真:現地での道路斜面防災の技術移転の様子 ©国際協力機構)

本プロジェクトは同調査の後継事業として、具体的な対策工の計画・設計や事業実施手法及び危険斜面の監視体制強化に関する技術移転を目的とする技術協力プロジェクトです。土砂斜面崩壊、岩盤斜面崩壊、および土石流に対する対策工の導入支援や、道路斜面災害情報および通行規制に関する情報システムの改良が行われています。

道路斜面対策工能力強化プロジェクト - ODA見える化サイト