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気候変動政策ブログ・環境通信

環境通信 Vol.171 生物多様性に関する近況報告と活動のススメ

2019/09/01

コラム

生物多様性に関する近況報告と活動のススメ

公共コンサルタント事業部環境保全部 鶴間 亮一

さて、今月は生物多様性に関する近況報告と、生物多様性保全活動のススメについてです。

1:愛知目標(2020)まであと半年!ここ1年の生物多様性の近況

2010年、生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)で採択された愛知目標の目標年まで、あと半年となりました。
最近では、ポスト愛知目標に向けた検討が始まっています。
昨年11月には、生物多様性条約第14回締約国会議(COP14)がエジプトで開催されましたが、この会議では生物多様性の主流化や、2020年以降の目標の検討プロセスが議題となりました。
また、本年4月29日~5月4日に生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム(IPBES)総会第7回会合が開催され、「生物多様性・生態系サービスに関する地球規模アセスメント報告書」において、自然がもたらすものは世界的に劣化していること等が報告されました。
5月5~6日には、フランス・メッスにおいてG7環境大臣会合が開催され、「生物多様性憲章」が採択されました。

「生物多様性憲章(概 要)」

この中で1.には「公的・民間資金が生物多様性保全と持続可能な利用に向けて動員されるよう努力する」ことも記載されています。
また、原田前環境大臣はこの会合において、「生物多様性のためのファイナンスを含むESG投資の促進に向けて、経済界との連携や、ガイドラインの作成等を進めており、引き続き環境金融の取組を積極的に推進していく」と発言されています。
生物多様性の保全に向けた努力が世界規模で必要となる中で、民間企業様においては生物多様性保全に向けた取り組みやESG投資への対応が、今後の持続的な事業活動のためにますます重要になってくると想定されます。

2:生物多様性保全活動のススメ

2010年以降、生物多様性に対して多種多様な取り組みを推進されている民間企業様も多いものと思われます。
しかし一方で、その取り組みについて、いろいろなお悩みを抱えている民間企業様も多いと伺っています。
当社では、長年にわたり国・自治体による調査や各種開発における環境アセスメントの一環として、生物調査をおこなってまいりました。
その実績を活かし、民間企業様の生物多様性に関する調査はもちろんのこと、以下のような生物多様性に関する調査以外の活動支援も実施しております。

絶滅危惧種の保護・保全活動や外来生物の駆除等の対策方法の検討・提案
これまでの生物多様性に関する活動の棚卸や活用方法の検討・提案
生物多様性に関する取り組みを見直したい、生物多様性への取り組みに行き詰っている、新たに取り組みを開始して持続的な活動に繋げたい等とお考えのご担当者様は是非、お気軽に営業担当までご相談頂ければと思います。

生物多様性支援サービスについてはこちら
生物多様性について、企業は何をすべきか、事例紹介はこちら!

担当は、弊社が設置をお手伝いした民間企業様のビオトープにおいて、ヤゴの抜け殻を発見してちょっと幸せな気持ちになった、公共コンサルタント事業部環境保全部 鶴間亮一でした。