Google Earth Engine は、地球の地表面の様子を衛星画像によって可視化、分析できるクラウドベースの地理空間分析プラットフォームです。利用者はアプリケーションもしくはAPIを介して、日々更新・拡張される衛星画像等のデータセットを用いて、簡易なデータ分析や計算、画像の加工、分析結果をグラフに表示させることが可能です。天然資源の管理、任意の期間の変化抽出などの様々な利用用途で Google Earth Engine を活用できます。
【左:GoogleEarthEngineで閲覧可能な衛星画像 右:GoogleEarthEngine利用画面イメージ】
Google Earth Engineのプラットフォーム上のEarth Engineカタログ(※1)において多種多様なデータセット(※2)を利用することができます。Earth Engineカタログでは、世界中の宇宙機関や研究機関が整備した衛星画像と1,000以上の地理空間データセットを提供しています。過去50年分の画像が蓄積されており、これらは毎日更新されています。
※1 Earth Engine カタログ:一般公開されている最大のデータカタログの一つであり、1,000 以上の地理空間データセットが含まれる。
※2 地理空間データセット:Google Engineカタログにて利用可能な衛星画像や各種地理空間データ。
【データセットイメージ画像】
【参照元】https://developers.google.com/earth-engine/datasets/catalog
上段左:Dataset Provider Brandenburg orthophotos 20 cm解像度 オルソ画像(ブランデンブルク(ドイツ))
上段右:Dataset Provider AHN 数値標高モデル(オランダ)
中段左:https://developers.google.com/earth-engine/datasets/catalog/ACA_reef_habitat_v2_0 サンゴ礁の地形区分と底生生物生息地
中段右:Dataset Provider FAO UN 排水有機土壌エリア
下段左:https://developers.google.com/earth-engine/datasets/catalog/NASA_MEASURES_GFCC_TC_v3 森林被覆変化
下段右:https://developers.google.com/earth-engine/datasets/catalog/WRI_GPPD_power_plants 世界の発電所データベース
独立行政法人国際協力機構(JICA)によるラオスの持続的森林管理プロジェクトにおいて、2019年より、Google Earth Engineを活用した森林減少モニタリングを実施しています。商品作物の拡大などで森林減少が進行する中、衛星画像を用いた森林モニタリングを可能とするアプリケーションを開発し、森林保全エリアでの巡視活動に活用しています。
この森林減少モニタリングアプリはGoogle Earth Engineが提供するAPIを活用して構築しており、Google Earth Engineのデータセットより提供されるニ時期の衛星画像(Sentinel 2)を比較して準リアルタイムで森林減少アラートを検出し、Google Mapや衛星画像上に表示します。地方の森林官はその森林減少アラートに基づいて現地調査を行い、調査結果もアプリに表示されます。ユーザーであるラオスの森林官からは、より正確に森林減少を発見でき、効率的にモニタリングができるようになったと高い評価をいただいており、その結果、ラオス政府の公式の森林モニタリングツールとして採用されています。現在でもユーザーの要望を反映して、少しずつ機能を追加し、バージョンアップを続けています。
国際航業はGoogleの正規のプレミアパートナーです
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