国際航業はこれまで、行政業務総合支援システム「Genavis(ジェナビス)シリーズ」における庁内情報共有GIS、個別業務支援GISの提供を通じて、行政業務の高度化・効率化、住民とのコミュニケーションの活性化促進を支援してきました。
今後、行政業務のさらなる効率化や住民サービスの向上、開かれた行政を実現するためには、庁内外の多様な情報の活用が求められます。
国際航業は、新サービス「SonicWeb-DX(ソニックウェブディーエックス)」により、これまで困難だった庁内(LGWAN)と庁外(Internet)の情報を「つなげる」ことで、従来の行政業務の効率化を保持しつつ、外部と連携することによる業務の変革や新価値創造を促します。
空間情報共有プラットフォーム「SonicWeb-DX」は2024年度グッドデザイン賞の一般・公共用システム・サービス カテゴリにおいて、2024年度グッドデザイン・ベスト100(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞※1しました。
「SonicWeb-DX」は、外部と連携することによる業務の変革やインフラ管理のDXを促進するデザインが特に高く評価されました。当社では今回の受賞を契機に「SonicWeb-DX」による業務の変革やインフラ管理のDXに向けた提案拡大を図るとともに、行政業務の高度化・効率化や住民とのコミュニケーションの活性化促進を支援し、自治体DXの積極的な推進に務めてまいります。
※1 2024年度は全1,579件の受賞デザインの中から、様々な分野で特に優れたデザインとして高く評価された100件が「グッドデザイン・ベスト100」として選出されています
「本システム・サービスは行政向けのクラウド型の空間情報共有プラットフォームである。行政が管理する道路、橋梁、上下水道などのインフラは広域かつ多岐にわたる一方、行政内部のみで賄うことは限界があり、かつ、予算上の限界もある。本サービスでは、LINEや電話、SNS等を通じて把握したインフラに関する要望・通報等を俯瞰的に地図上へ展開し、その後の対応経過を管理することができる。多様な主体(住民・事業者・SNS等)とのインターネット連携により行政内部では得られない情報取得が可能になり、インフラ管理や現地調査の時間やコストを大きく縮減することに成功している。UIにはまだ改善の余地があるが、それを差し引いても余りある行政DXのポテンシャルが高く評価された。」
■グッドデザイン賞ウェブサイトでの紹介ページ
2024年度受賞結果「グッドデザイン・ベスト100」:https://www.g-mark.org/gallery/winners
2024グッドデザイン・ベスト100空間情報共有プラットフォームSonicWeb-DX:https://www.g-mark.org/gallery/winners/20813?years=202
■グッドデザイン・ベスト100とは
グッドデザイン・ベスト100は、その年のすべてのグッドデザイン賞受賞対象の中で、審美性、提案性、可能性などにおいて総合的に優れているとして高い評価を受けた100点です。今日におけるデザインの水準を高めるに相応しい、これからのモデルとなりうるデザインとして選出されました。
■グッドデザイン賞とは
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
https://www.g-mark.org/
SonicWeb-DXは、GISを軸に庁内情報と、SNS情報や外部データなど様々な庁外情報を掛け合わせることで新たな価値を生み出します。庁内と庁外とを「つなげる」ことで生まれる、代表的な4つのユースケースを紹介します。
1.電話・メールによる住民からの苦情・要望に対する「アナログ業務からの脱却」
2.現地と庁内との情報連携による「現地調査業務の効率化」
3.初動対応判断や緊急対策の迅速化を図る「災害時のSNS情報活用」
4.災害対応職員の現在地や自治体運営バスなど「リアルタイムな動態情報の可視化」
【いままで】
・従来の住民からの要望・苦情を電話やメールで受け付け、手動入力し管理するなどのアナログな業務は、非効率で住民への対応にも時間を要するなどの課題が存在
【これから】
・SonicWeb-DXではLINEなどのSNS投稿を活用することで、アナログな業務からの脱却を図り業務を効率化、また、住民への情報公開を実現
・道路台帳など庁内情報と組み合わせることで、原因分析や関係各部署との調整を迅速化
【いままで】
・従来の現地調査業務では、図面出力や庁内に戻った後のシステム入力に手間と時間を要するなどの課題が存在
【これから】
・SonicWeb-DXにおける現地調査業務ではタブレットなどを使って写真、テキストなどの情報をその場で入力すると、庁内システムへ自動反映される。これにより、業務の効率化や関係部署との情報共有もスムーズに
・LINEなどのSNS情報や、衛星画像などを活用することで、対象を絞った効率的な現地調査を実現
【いままで】
・従来の災害発生時には、現地情報の収集や把握に時間がかかり、初動対応判断などにも時間を要する課題が存在
【これから】
・SonicWeb-DXは、SNS投稿情報などから災害・危機管理に関する情報をリアルタイムに抽出するAI防災ソリューション「Spectee Pro」と連携
・SNS情報を活用し、気象災害、事故などの状況をリアルタイムに把握、迅速な初動対応の判断に貢献
・Genavis logger(位置情報配信アプリ)とSonicWeb-DXによる動態管理が可能
【これから】
・自治体運営バスなどの位置情報を、SonicWeb-DX上でリアルタイム配信できる
・災害時、現地調査中の職員の場所や、給水車両の位置を庁内管理者がリアルタイムに把握できることで、住民支援を強化
複雑な社会課題が多くある中、デジタル化や様々なデータをつなげ、高度に利用し課題解決につなげることが重要になっています。
今後の自治体DXでは、業務のデジタル化や行政サービスの変革といった「行政DX(行政内部のDX)」と、地域社会に変革をもたらす「都市DX(行政外部のDX)」の両輪が必要であると国際航業は考えます。
SonicWeb-DXは、行政内部と外部を繋げることで行政DXを実現し、都市OSやスマートシティーサービスなどとの連携により都市DXを推進することで「自治体DXの可能性」を広げていきます。
ぜひ、お問い合わせください
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