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MIRAIT ONE GROUP

2018/01

平成30年1月 草津白根山噴火

1⽉23⽇午前9時59分に群⾺県の草津⽩根⼭火山(本⽩根⼭鏡池付近)で噴⽕が発⽣しました。噴⽕以降、悪天が続いておりましたが、1⽉28⽇に天候が安定したことから、⽕⼝周辺の状況を把握するため、国際航業株式会社は航空写真の撮影を⾏いましたので(株式会社パスコとの共同撮影)、速報版として掲載いたします。また人工衛星の合成開口レーダによる画像から、噴火による地表性状の変化を解析しました。

航空写真撮影により、鏡池北⽕砕丘の⽕⼝北側に⽕⼝列が確認されました。また合成開口レーダによる画像解析の結果、降下火砕物の堆積によるとみられる表層部の性状変化が、鏡池北⽕砕丘の北東側に広がることが確認できました。現在、噴煙等の噴⽕活動は確認されませんが、依然として噴⽕警戒レベルはレベル3が継続し、⼊⼭が規制されています。

今回の噴火で被災された方々にお見舞い申し上げるとともに、弊社の所有する技術が、噴火状況の把握ならびに今後の火山活動の予測に少しでもお役に立てれば幸いです。

合成開口レーダー(SAR)衛星「Sentinel-1」の観測データを用いた解析結果

1⽉23⽇噴⽕前後に取得された人工衛星の合成開口レーダによるSAR強度画像を解析し、変化のあった箇所を強調したカラー合成画像を作成しました。
この画像は、衛星から照射した電磁波が地表に達しさらに衛星方向に放射した強度(後方散乱強度)を比較した結果で、噴火前後で強度が減少した箇所が⾚く、増加した箇所が⻘く表現されています。
鏡池北⽕砕丘では、新たな⽕⼝の形成により強度が増加した場所が⻘く、⽕⼝から東北東の範囲では、降下⽕砕物の堆積により強度が低下した場所が⾚く表現されていると推定されます。
※SAR強度画像︓地表⾯の形状や⼊射⽅向により電磁波の散乱強度が変化し、反射が強いと⽩く、弱いと⿊く表されます。これらのSAR強度画像の性質を利⽤して、同⼀⼊射⽅向で異なる⽇付の散乱強度の差分をとることで、表層の性状等の変化を抽出することができます。

SAR衛星データを用いたカラー合成画像

※オルソ補正処理は実施しておりません。

3D動画

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