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気候変動政策ブログ・環境通信

環境通信 Vol.135 【生物多様性】~世界的な潮流と事業者の動き~

2016/09/01

コラム

【生物多様性】~世界的な潮流と事業者の動き~

営業本部 法人営業部 環境サービスグループ 杉目嘉幸

今月は生物多様性についてです。
生物多様性に関しては、昨年に2つの大きな動きがありました。

① ISO14001改訂(11月):組織の状況に応じ、環境保全の観点から新たに環境方針の中に「生物多様性の概念を含み得る」と加えられた。
② SDGs採択(国連、9月):生物多様性保全を含む17のGoal、169のtargetから成る。
これまでは、「そもそも生物多様性って何だ?」「活動方針を決めたいのだが、何をしたらいいのか分からない」「 工場には調査をしたところで特別な生物はいないのではないか」など様々なお悩みの中で、積極的な活動が出来ていなかった方も多くいらっしゃるかと思います。
これらのお悩みに対する明確な回答があるわけではありませんが、上記のような世界的な動きや、機関投資家によるESG投資拡大の流れを受け、今年度に入ってから生物多様性に関するご相談件数が増えてきています。

当社ではこの対応にあたって、事業所ごとの地域環境に着目し、企業の持続的活動への貢献に資する生物多様性保全活動とすることを念頭に、以下に挙げる項目などについて事業所ごとに整理をした上で、方針を決めることとしています。

対象地(事業所)の立地条件
事業内容や排水状況
所在する自治体の取組状況や地域戦略の策定状況
従業員や行政、周辺住民への情報開示や関わり方
そのため、当社ではまず事業所敷地等における動植物を対象にした生息種の現状把握調査を踏まえた上で、緑地環境の改善や経年変化の観察、さらには希少種の保全や外来種の駆除など、事業所の状況に即し、かつ活動の持続性に配慮した提案をさせて頂いております。

参考URL:https://biz-kkc.lmsg.jp/p/2TCzO

また、取組事例の詳細について、来週にも当社ホームページ上に掲載する予定です。
掲載しましたら、また皆様にご案内をさせて頂きます。

皆様が生物多様性の保全活動を検討される上での参考にして頂ければ幸いです。

担当は、営業本部法人営業部環境サービスグループ 杉目嘉幸でした。