2023/02/21
コラム
店舗を経営している方は、ある程度商売の規模が大きくなってくると、新しい店舗の出店を考えることもあるでしょう。このとき、既存の店舗の近くに出店するべきか、まったく違う地域に出店するべきか、出店場所については大いに悩むものです。特に競合他社が多い業種の場合は顧客の取り合いにもなるため、出店した場所によって利益が大きく変わります。そのため、新規出店場所はしっかりと考えて選ぶ必要があります。新規出店場所を決める際に活用したいのが、商圏分析です。商圏分析をうまく活用すれば、既存店舗や競合店舗を考慮したベストな出店場所を決められます。そこで今回は、商圏分析を活用した新規出店についてご紹介します。
新規出店場所を選ぶ際には、いくつか注意すべきポイントがあります。そのひとつが、既存店舗や競合店舗とのエリア被りです。
競合店舗の場合はあえて近くに作ることのメリットもありますが、デメリットもあります。競合店舗の近くに出店する場合には、さまざまな分析が必要なのです。また、既存店舗とエリアが被ることを、マーケティング用語でカニバリゼーションと呼びます。カニバリゼーションが発生すると自社店舗同士で顧客を取り合うことになるため、新規店舗の利益があがらないだけでなく、既存店舗の利益も落としてしまいます。店舗が増えても全体の利益としてはプラスにならないため、どのエリアに販促を行うのかなども含めて、エリアが被らないようにすべきです。
エリア被りを起こさないことは大切ですが、だからといって離れたエリアならどこでもいいというわけでもありません。きちんと集客が見込めるエリアを選ばなければ、エリア被りが起こらなかったとしても利益はあがらないのです。
上述したように、新規店舗の出店場所を誤ると、思ったような利益をあげることはできません。そこでおすすめなのが、商圏分析の活用です。
商圏分析とは店舗の集客範囲を設定して、その範囲内のさまざまな情報を収集・分析して得られる利益を考察するというものです。商圏内の人口や住居分布、家族構成、年齢分布などを調べ、どれだけの集客が見込めるかをシミュレートします。既存店舗や競合店舗の商圏を設定し、それに被らない収益性の高いエリアを見つけることができれば、そこが新規出店に相応しい場所ということになるのです。
商圏分析を活用することで、新規店舗の出店先を効率よく探すことができます。商圏分析は手間と時間がかかるため、商圏分析ツールを活用するのがおすすめです。当社でも商圏分析ツールを提供しているので、新規店舗の出店や分店の場所選びでお悩みの方は、ぜひ導入をご検討ください。
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