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MIRAIT ONE GROUP

2022/11/08

リリース

中野区神田川の上空を活用したドローン物流・点検の実現に向けた実証実験に参画

2022年11月8日

国際航業は、中央大学手計研究室・東京都中野区・東京都と共同※1で、中野区内の神田川において、河川上空を活用した無人航空機(以下、ドローン)による物流・点検のさらなる活性化に向けた実証実験を、2022年10月24日に実施しました。

レベル4(有人地帯での補助者無し目視外飛行)の実現を目前に控えるなか、都市部においても比較的障害物の少ない河川上空は、ドローンの安全な利活用により物流・点検分野の省人化・効率化を期待できるフィールドとして注目を集めています。

そこで、ドローンの活用促進に積極的な中野区などの協力を受け、同区内を流れる神田川の一部区間(以下、実施区間)をフィールドに、都市部の河川上空におけるドローンの物流や河川施設の点検・監視などマルチタスクユースに向けた基礎調査を目的とする実証実験を行いました。テクノロジーの社会実装に関わる地域交流の場として、本実証実験には近隣の東京都立富士高校・附属中学校の生徒・関係者約40名も参加しました。

本実証実験では、実施区間内の護岸、橋などの施設を対象に、ドローンによる空中写真撮影(以下、空撮)を実施し、空撮写真から当社の3次元空間解析クラウドサービス「KKC-3D」を活用して生成した3次元データを、当社が独自で開発した3次元点群モデルビューアツールを用いて視覚化しました。河道の空間情報に加えて、近接する電柱・電線、道路標識や柵、さらに植生などの情報※2も同時に取得することで、ドローンの航路および離発着地点等の検討に活用できることを確認しました。今後は、公共工事におけるBIM/CIM原則適用の流れを背景に「河川施設点検等のメンテナンスにどう活用できるか」などの課題も合わせて検討を進めてまいります。

本実証実験は、国土交通省の「河川上空を活用したドローン物流の更なる活性化に向けた実証実験」※3に採択されています。そのため今回の実験成果は、採択を受けた全国18か所のうちの一事例として、関係者に対する今後のフィードバック等にも活用される予定です。

国際航業は、引き続き関係各所と連携し、都市部におけるドローンの安全で効率的な活用に向けて、さらなる取り組みを重ねてまいります。

■実証実験の様子

神田川をSkydio2で撮影する様子

神田川をSkydio2で撮影する様子

神田川での実証実験の様子

神田川での実証実験の様子

本実証実験の実施区間

本実証実験の実施区間

ドローン空撮画像から「KKC-3D」で生成した3次元モデル

ドローン空撮画像から「KKC-3D」で生成した3次元モデル

■実証実験の概要

日時 2022年10月24日(月)16:00~16:45
実施区間 荒川水系神田川のうち、中野区内を流れる下記区間(合計約430m)
・ 富士見橋~和田見橋(東京都中野区弥生町5丁目23~24番先)
・ 和田見橋~善福寺川との合流点(東京都中野区弥生町5丁目7番先)
実施者 中央大学手計研究室、国際航業株式会社、東京都中野区、東京都
参加者 東京都立富士高校・附属中学校の生徒・関係者
目的 ① 都市部の河川上空におけるドローンの物流・点検等の実現および活性化に向けた基礎調査の実施
② テクノロジーの社会実装に向けた地域交流の機会の提供
機材(ドローン等) 米Skydio合同会社製のドローン「Skydio2」、当社製の3次元点群モデルビューアツール

※1 本実証実験の計画・実施にあたり、中央大学手計研究室、国際航業株式会社、東京都中野区、東京都の4者で「TOKYOドローンウェイ研究会」を組成しています。

※2 プライバシーデータの適切な保護と取り扱いの重要性を認識し、関連法規・条例・ガイドライン等を順守し、プライバシーに十分配慮した実証実験を行いました。

※3 国土交通省「河川上空を活用したドローン物流の更なる活性化に向けた実証実験」については、国土交通省HP(https://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo04_hh_000193.html )を参照ください。

▼3次元空間解析クラウドサービス「KKC-3D」
https://www.3dcloud.kkc.jp/

<本件に関するお問い合わせ先>

国際航業株式会社 経営管理本部 広報部
E-mail:info-kkc@kk-grp.jp
TEL: 042-307-7200