グリーン・コミュニティの実現を目指す日本アジアグループ株式会社(コード:3751、本社:東京都千代田区、代表取締役会長兼社長:山下 哲生、以下「日本アジアグループ」)傘下の国際航業株式会社(代表取締役社長:土方 聡、以下「国際航業」)の技術者が、「リアルタイム津波浸水被害予測システムの開発」の業績に関して、「平成30年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞」を受賞しました。表彰式は、4月17日に文部科学省で行われました。
文部科学大臣表彰は、文部科学省が科学技術水準の向上に寄与することを目的に、科学技術に関する研究開発、理解増進などにおいて顕著な成果を収めた個人または団体を、「科学技術賞」、「若手科学者賞」、「創意工夫功労者賞」、「創意工夫育成功労学校賞」の各賞において文部科学大臣が表彰するものです。
巨大津波災害発生直後の効果的な災害対応には、津波高さの予測だけでなく浸水範囲・被害の迅速かつきめ細かな予測が必要であり、迅速な被害予測・把握技術の整備は極めて重要な課題と位置づけられています。
リアルタイム津波浸水被害予測システムの開発は、東北大学、NECらと共同して進めてきたもので、スーパーコンピュータの災害時利用を実現し、地震情報の自動取得と津波発生・伝播・浸水・被害予測、結果の図化・配信をリアルタイムで行うという目標に向かい、産学で連携して取り組んでまいりました。
この画期的なシステムの開発は、実用化に成功し、いつ津波が発生しても迅速に浸水被害予測ができるようなり、地震・津波発生時の緊急利用が可能となりました。さらに、高精細な陸上の津波浸水予測に加え、建物被害・人的被害の量的予測も行うという点で、革新的なシステムとなっています。
本システムは、内閣府津波浸水被害推計システムとして採用され、南海トラフ地震への備えとして、鹿児島県から静岡県までの6,000kmの海岸線を対象に、4月1日より実運用を開始しており、我が国の津波防災対策・対応の高度化と国土強靱化に寄与しています。
日本アジアグループおよび国際航業はこれからも、安心で安全なまちづくりにかかすことのできない、防災・減災の技術を磨き社会課題の解決を推進してまいります。
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日本アジアグループ株式会社 コーポレート・コミュニケーション部 国際航業 広報担当
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