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気候変動政策ブログ・環境通信

環境通信 Vol.189 電気発熱法ハイブリッド土壌浄化の展開強化!土壌加温システムを島津製作所から譲渡

2021/05/01

コラム

電気発熱法ハイブリッド土壌浄化の展開強化!土壌加温システムを島津製作所から譲渡

防災環境事業部フロント営業部 山村 正樹

国際航業は工場や事業所の土壌汚染対策において、様々な浄化対策方法を提案しています。
この度、弊社は島津製作所から、浄化対策方法の一つとして土壌加温システムの譲渡を受けることとなりました。
土壌加温システムは、島津製作所がオランダから導入した技術で、地盤に電極井を挿入し、電圧をかけ土壌自体を30~80℃に加温できる(電気発熱法)システムです。弊社では2014年からこのシステムを用いて『電気発熱法ハイブリッド土壌浄化工法』の技術開発を進めてまいりました。

特長としては、

土壌自体を発熱させるため、ヒーターやスチームなどほかの加温法に比べて、均一に加温でき、温度コントロールが容易、
電気抵抗の低い粘土層に電流が流れやすく昇温しやすいなどの利点があり、粘性土の粒子間に吸着しているVOCの地下水への溶出や気化を促進させる、
加温によるガス圧の上昇、水の粘性低下による移動性の向上などの効果を生むという点があります。

『電気発熱法ハイブリッド土壌浄化工法』は、既に20サイトを超える浄化実績があり、VOCだけでなく、難分解性の
1,4-ジオキサン※1による汚染サイトでも浄化実績をあげております。
これまで掘削除去しか選択肢がなかった汚染サイトでも、本工法を適用することで、コスト低減が可能となり、サステイナブル・レメディエーションの観点からも是非、ご提案させて頂きたい工法となっております。
7月に開催するウェブセミナーでは、工場等の環境管理の担当者様に向け、「電気発熱法ハイブリッド土壌浄化工法」をご紹介させていただきます。

また、今後は地下水を水源とする水道事業などで問題となっている有機フッ素化合物のパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)やパーフルオロオクタン酸(PFOA)、油汚染土壌に対するハイブリッド土壌浄化技術※2についても技術開発を進めていきます。

【弊社HPより】

電気発熱法
土壌地下水汚染浄化(フェーズ3)

※1:1,4-ジオキサンの土壌・地下水浄化技術については特許取得済み(特許第6825179号)
※2:PFOS・PFOA・油汚染土壌に対するハイブリッド土壌浄化技術については特許出願中

担当は、防災環境事業部 フロント営業部 山村 正樹 でした。