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MIRAIT ONE GROUP

気候変動政策ブログ・環境通信

環境通信 Vol.131 Monthly Report

2016/05/01

コラム

Monthly Report

営業本部 法人営業部 環境サービスグループ 黒田康平

この度の熊本地震により被災されました方々にお見舞い申し上げるとともに、被災地の一日も早い復旧を心よりお祈り申し上げます。

■明日26日から行われるG7首脳会議に先立って、先週15、16日に環境大臣会合(富山市)が開かれました。昨年に採択された「持続可能な開発のための2030アジ ェンダ」や「パリ協定」の実施に向けた取組を念頭に、我々が取り組むべき課題について、低炭素かつ強靱で持続可能な社会を目指す明確な方向性を打ち出すべく、以下の7つの議題が設定され、議論が進められました。
(1)持続可能な開発のための2030アジェンダ、(2)資源効率性・3R、(3)生物多様性、(4)気候変動及び関連施策、(5)化学物質管理、(6)都市の役割、(7)海洋ごみ議長である丸川大臣からは、「2016年は重要な取り決めに基づき具体的な行動を起こす[実施]の年」であるとの話がされ、「パリ協定に関し、長期目標の提出を可能な限り前倒しする」などを盛り込んだ共同声明が採択され閉幕しました。

■本メルマガでも度々取り上げている生物多様性の議論の骨子は以下の通りです。「生態系サービスへの支払等の経済的アプローチを活用した生物多様性の保全についてG7メンバーの経験を基に議論を深め、結果として同アプローチを進めることが重要であることで一致。また、遺伝資源の取得の機会及びその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分、野生生物の持続可能な利用、野生生物の違法取引への対処、違法伐採への対処、そして海洋生物多様性の保全と持続可能な利用といった課題も、経済的アプローチとリンクしながら、我々G7メンバーが今後引き続き取り組むべきものであるという認識で一致。」
生物多様性については、その保全活動等による効果の評価・定量化が困難なことから取組が広がらない現状がありますが、利用価値や存在価値等に置き換えて評価をする方法について議論や研究が活発化しそうです。当社も皆様の生物多様性対応をサポートさせて頂いている身として、動向をウォッチして参ります。

●国際生物多様性の日・環境の日
■G7環境大臣会合も去ることながら、今月22日は国連が定めた国際生物多様性の日、来月5日は環境基本法が定めた環境の日、さらに6月は環境月間とされていることから、生物多様性や環境に関連したイベントが各地で開催されています。
参考URL:http://www.env.go.jp/press/22_1/event_total_201605-06.pdf
関東地方もそろそろ梅雨入りしようかという状況ですが、ご家族や同僚の方などとお近くのイベントに参加して、改めてお住まいの地域の環境を見つめ直す機会にしてはいかがでしょうか?
最後に、将来に向けて具体的な行動を起こす[実施]の年に、環境面で何か対応を検討することがありましたら、ご相談を頂けますと幸いです。

担当は、営業本部法人営業部環境サービスグループ 黒田康平でした。