山下 久美子

住民の方に最新の防災知識を理解していただける「喋れる技術者」が目標です。

Profile

山下 久美子

技術職(防災・減災分野)
生命環境科学研究科出身(2013年入社)

※所属分野は取材当時のものです

現在の仕事について教えてください

一言でいうと「土砂災害が発生する恐れがある箇所を明らかにする」仕事をしています。
土砂災害を防ぐためには、対策工事を行うなどのハード対策だけではなく、避難体制の確立やハザードマップの整備などのソフト対策が重要です。土砂災害が発生する恐れがある箇所の区域を設定するための机上・現地確認といった基礎調査を行っています。
その他にも、ハザードマップ作成のために住民からの意見を抽出するワークショップ運営、小・中学生向けの防災学習教室の補助、地域での防災対策実践事例の整理など、入社して2年半で様々な仕事を経験しました。

国際航業に入社を決めた理由は何ですか?

大学入学前から、何らかの形で防災に関わる仕事につきたいと考えていました。そういった中で東日本大震災を経験し、「自分たちが住んでいるところにはどういった危険があるのか」を知ることがとても重要で、たくさんの人に防災に関する情報を伝え、理解を手伝える人になりたいという思いを強く抱くようになりました。
高い技術力を駆使しながら、地域住民の視点を大切にした災害に強いまちづくりを通じて、人々の命や暮らしを守るための基盤を築いていく国際航業の仕事に魅力を感じ、入社を決めました。

仕事で一番大変だったこと・嬉しかったことを教えてください

新入社員の頃は、複数の仕事を同時に進めていく中で、やるべきことが立て込んできたときにどのように対処するかで苦労していましたが、「全てに完璧を求める必要はない」という上司の言葉でだいぶ気が楽になったことを今でも覚えています。
また、入社して初めての業務で災害時対応マニュアルを作成したのですが、不安なことばかりで周りの方に相談したり考え悩みながら作業を進めていたので、完成したときはとても嬉しく、達成感がありました。

国際航業に入社して、職場の雰囲気はどうですか。また、意外な点はありましたか?

先輩や上司はとても優しく、部下の意見にも耳を傾けてくださるので発言もしやすいです。一人一人が高い知識・能力を持っており、日々刺激を受けています。出張も多いですが、もともと外に出ることが好きなので、内業が1週間続くと辛くなってきます(笑)。
現在配属されている部署には女性社員が多く、初めて訪問したときは驚きました。この業界は男性が多いと思われがちですが、最近は女性社員の方々も多様なフィールドで活躍されています。ささいなことでも相談しやすい環境には、いつも助けられています。

今後の目標や夢を教えてください

入社時からずっと「喋れる技術屋になること」を目標にしています。高度な解析技術の発展により新しくわかってきた防災情報や、一般的にあまり知られていないけれど重要な防災情報は、実はたくさんあります。それを住民の方々にも理解してもらえるように伝え、いざというときに活かせる知識として落とし込むことができたらと考えています。
災害時の最終的な行動判断は、その場にいる住民に委ねられます。守ることができる命を守るために、プライドを持って仕事に取り組みたいと思っています。