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事業紹介

災害調査活動への取り組み

雌阿寒岳噴火 2006年3月

新火口と泥流について

ポンマチネシリ赤沼火口の北西外側斜面に形成された新しい噴火口は、22日11時頃の写真によると、大きく上下に3段に並んで見える。このうち中央の標高約1,300m付近の火口(噴気孔群)がもっとも活発に白色の噴気を上げている。次いで、その上方の標高約1,350m付近の噴気も盛んであるが、下方の標高約1,250m付近の火口はすでに噴気はわずかである。中央の噴気群は、成層火山体の比較的固い部分(溶岩?)の割れ目から噴き出している。上方の火口も複数の小さな噴気孔群である。下方の火口は沢に突出した岩の両側に噴気孔群として形成されている。全体として谷に沿う方向の割れ目からの噴火と考えられる。

泥流は大きく2筋見える。下流まで下っているのは北側の泥流であり、これは火口から直接流出している。一方、南側の泥流は火口からではなく、噴出物が雪面に堆積して、その熱によって雪が解かされて発生したものと考えられ、すでに停止しているもようである。北側の泥流は森林限界付近に達しており、そのまま流下した場合は、傾斜の緩い溶岩流堆積面を経て、雌阿寒温泉の南側に達する事も考えられる。

ELSAMAP(カラー標高傾斜図)

カラー標高傾斜図は、「標高の変化」と「傾斜の変化」を融合させた新しい地形表現手法です。「標高」と「傾斜」という“わかりやすい指標”を使っているため、「直感的な地形判読」が可能となりました。また、値のチューニングをすることで、“表現したい地形”を強調することができます(「山頂付近のELSAMAP」を参照)。

ELSAMAPELEVATION & SLOPE ANGLE MAP

(以下の画像をクリックすると拡大画像と解説が表示されます。)

  • 雌阿寒岳周辺のELSAMAP 数値地図10mメッシュ(火山標高) 国土地理院発行 数値地図10mメッシュ(火山標高)を使用雌阿寒岳周辺のELSAMAP
    数値地図10mメッシュ(火山標高)
  • 雌阿寒岳周辺の広域ELSAMAP SRTM90m SRTM90mDEM(USGS/NASA SRTM data)を使用阿寒岳周辺の広域ELSAMAP
    SRTM90m
  • 山頂付近のELSAMAP ※DEM:国土地理院 数値地図10mメッシュ(火山標高)山頂付近のELSAMAP
    詳細はこちらから
  • 山頂付近の断面図山頂付近の断面図
    詳細はこちらから
  • 雌阿寒岳北西斜面のELSAMAP ※地形図提供:北海道釧路土木現業所 赤線は新火口の位置。青線は泥流の範囲。「?」は噴気が激しく詳細がわからない場所。雌阿寒岳北西斜面のELSAMAP
  • 雌阿寒岳北西斜面のオルソフォトマップ ※地形図・オルソフォト提供:北海道釧路土木現業所 赤線は新火口の位置。青線は泥流の範囲。「?」は噴気が激しく詳細がわからない場所。雌阿寒岳北西斜面の
    オルソフォトマップ
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